パリですでに10年の歴史を持つレストランは、良い兆候であると同時に珍しい。パリの首都では、物事の動きは非常に速く、レストランは一般的に2年から5年の間しか生き残れず、その後、顧客不足、資源不足、創造性不足のために撤退する。だから私たちは、他の店より10年遅れて「ディストリト・フランセーズ」を発見できたことを、ささやかな喜びとしているのだ。
Distrito Francésは ストラスブール・サン・ドニ 地区にある魅力的なメキシカンレストランで 、マレ 地区にも2号店がある。
エルヴェ・ラバラによる メキシコのハシエンダのような 伝統的な雰囲気と装飾が特徴で、3つのエリアに分かれている。友人同士のグループ向けの大きなテーブル・ドート、こじんまりとしたテーブル席、そして2階には、よりワイルドな夜を過ごすために完全個室化できる メキシカン・ブードアがある。
厨房では、レストラン経営者のデイヴィ・NGY氏が メキシコ人シェフのファン・マヌエル・レオン氏を招き、メキシコ料理でありながらアジア、アフリカ、フランスの影響を受けた、クラシックでありながらコンテンポラリーなメニューを考案した。
これらはすべて、都市型温室Plantation Parisのハバネロ唐辛子、ロット地方Torti'artの 職人トルティーヤ、Terres du Pays d'Othe農園の黒豆など、しっかりと調達された製品に基づいている。チリ、アルゼンチン、メキシコのワインや、独自のセラーを持つメスカルなど、 ラテンアメリカの偉大なワインにも同様の配慮がなされている。
カクテル愛好家のために、 ディストリト・フランセスではグラス・カクテル(10~12ユーロ)、水差しカクテル(32~34ユーロ)を提供している!大満足の食事にぴったりだ!
ゲストの人数や食欲の大きさに応じて、 スモールサイズ、ミディアムサイズ、ラージサイズから選べる前菜やメインディッシュも多数用意されている。チーズがたっぷりかかったとってもエッチなケサディーヤ(4人前5.20ユーロ、8人前8.80ユーロ、16人前15.60ユーロ)や、ワカモレと トトポス(トルティーヤよりパリパリした薄いチップス、スモール5.60ユーロ、ミディアム9.20ユーロ、ラージ15.60ユーロ)など。
ブリトーにはサイズが選べないが、それには理由がある。私たちのお気に入りは、弱火で5時間煮込んだビリアビーフを使ったブリトーで、すりおろしたニンジンの歯ごたえがバインミーの ような雰囲気を醸し出している。また、2種類のとろけるチーズ、ハラペーニョのエマルジョン、フリホーレス、フェタチーズがブレンドされている。まさに 勝負のブリトーだ。
タコスの種類は豊富で、ひとつひとつがまったく違う。トリオで12.60ユーロ、 ソフトシェル(私たちのお気に入り)のタコス4つで14.60ユーロ。アドボとオレンジのマリネを添えた ビリアビーフのタコス、パイナップルのスライスをトーストしたアル・パストール・チキンのタコス、秘伝のスパイスと唐辛子の自家製モレを添えた ポーク・タコス、チョリソーを添えた ベジタリアン・スイートポテト・タコスから選べる。一言アドバイス:全部食べてみてください!