昨年4月、 ミシュランの星を獲得したシェフ、アラン・デュトゥルニエがパリのレストラン「オー・トゥルー・ガスコン」の閉店を発表した。1973年、 レストラン経営者グレゴリー・ライベンベルグと彼のパートナー、ジャン=フェリックス・フリショがダイニングルームで、そしてサラ・シュネ=シュトゥルーデルがコンロの奥で、新たな原動力を得てオープンしたこのレストランで、新たな1ページが刻まれようとしている。
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トルー・ガスコンでの大晦日2025年メニューお一人様120ユーロ、料理とワインのペアリング付き200ユーロアミューズ・ブーシュ
外洋産牡蠣、海苔バター ポム・ドフィーヌ、バンカ産鱒の卵 キントア産豚のハム前菜
ホタテ貝のカルパッチョ 大根。ポメロハバネロ、黒ゴマペースト料理
北京ダック オレンジカブ黒トリュフのクレソンクリーム、酒ソース
イカのヴォル・オ・ヴァン バターナッツカボチャサフランとエスプレットペッパーのビスクトルガスコン
バニラ風味のプルーン リンゴとパセリのソルベアルマニャックチーズ
農家製チーズの盛り合わせ カリンチャツネデザート
燻製バニラのパフェ キャラメルとアルマニャック。軽いチョコレートクリームココアとヘーゼルナッツのチュイル* * *
過去と現在のギャップを埋めるため、スタジオ・エレメンテールのインテリア・デザイナー、クレマンティーヌ・グエンと ピエール・ヴァン・ド・ヴィールによって全面的に改装され、寄木細工の床、大理石のカウンターに沿ったハイチェア、ベルベットのバンケット、オープンキッチンなど、ビストロの規範(白いテーブルクロス、銀食器、アール・デコ調の鏡)はそのままに、現代的な雰囲気に生まれ変わった。
フェランディを首席で卒業し、パスカル・バルボの「ラストランス」を経て、フォーシーズンズのアンヌ=ソフィー・ピック、コノートのエレーヌ・ダローズというフランスの2大スターシェフのもとで働いた後、3年前にオープンしたマルセイユのレストラン「リゲイン」でグレゴリー・ライベンベルグに 見いだされた。
アラン・ドゥトゥルニエの時代にレストランがそうであったように、 パリの ビストロと ブルジョワ料理の コンテンポラリーなヴィジョンを、世界各地の野菜、スパイス、ソース、調味料、そして 南西部に敬意を表した最先端の食材を駆使して表現している。
魚はサン・ジャン・ド・リュズ産、黒豚はビゴール産、鴨はジェール産で、いずれも流通経路が短い。果物、野菜、香り高いハーブは、パリ近郊の市場農家や摘み取り業者から旬の時期に仕入れる。
お皿の上には、モルネーソースと繊細に燻製したスカモルツァを添えた エンダイブの煮込み、マドラスカレーを添えた ブショーのムール貝、ローストカボチャと黒ニンニクを添えたリゾット風スペルト、プルーンを添えた豚ロース、そして甘いタッチでタジェットクリームを添えた スティッキー・タフィー・プディング。サラ・シュニュ=シュトゥルーデルが甘いだけでなく香ばしく、パティスリーだけでなく料理にも情熱を注いでいるとすれば、いずれにせよ、それは創造性と安らぎのレシピだ!
グラスの中では、レストラン・マネージャーであり、 ミクソロジスト、ソムリエでもあるジャン=フェリックス・フリコがセレクションを担当している。エクスペリメンタル・グループとル・ペルショワール・グループでの経験を生かし、カクテル(13~15ユーロ)と、彼が選んだ自然派、オーガニック、ビオディナミの60種類ほどのワインについて、的確なアドバイスをしてくれる。
前菜/メイン、メイン/デザートのランチメニューは24ユーロ、前菜/メイン/デザートのランチメニューは29ユーロだ。ルネッサンスと呼ぶにふさわしい、爽やかな味わいだ。