1852年、建築家フィルマン・ブルジョワによって建てられた旧オランジュリーは、彼の後継者ルドヴィコ・ヴィスコンティによって完成され、チュイルリー庭園のオレンジの木を収容するために建てられた。南側(セーヌ川側)はガラス張り、北側(庭園側)は目隠しになっている石造りの長い箱で、実用的な建物にふさわしく地味な装飾が施されていたが、コンコルド広場やチュイルリー宮殿(現在は取り壊されている)に近かったため、古典的な建築様式に沿ったものとなっていた。
第三共和制時代には、装備品倉庫、試験室、動員された兵士の宿泊施設、スポーツ・イベントの多目的会場として使用された。1921年、最終的にボザール部門に譲渡され、隣接するジュ・ド・ポームと同様、国立近代美術館の前身であるリュクサンブール美術館の付属施設となった。