8月2日(金)、2024年パリ大会のオリンピックチャンピオン、ロマーヌ・ディッコは金メダルを獲得することができなかった。パリ地方で生まれたこのPSG柔道選手にとって、東京での銅メダルに続き、母国で初のオリンピック個人タイトルを獲得するという挑戦は計り知れないものだった。フランス柔道界に金メダルを持ち帰ることを望んでいたこの24歳にとって、それは栄冠となるはずだった。2024年のオリンピックが始まって以来、7つのメダルを獲得してきたにもかかわらず、彼女はまだその聖杯を手にしていなかった。
残念ながら、準決勝でベアトリス・ソウザに敗れたからだ。しかし、フランス人女性は負けなかった。敗戦から立ち直った彼女は、対戦相手のミリカ・ザビッチに 銅メダルのチャンスを与えなかった。試合開始1分で一本勝ち。残念ながら、パリで金メダルを獲得できなかったことを悔やむ、涙の勝利だった。
2024年、無敗のロマーヌ・ディッコは、印象的な連勝でこの年を支配した。2021年のオリンピック以来、わずか5敗しかしていない彼女は、世界ランキング1位としてアリーナ・シャン・ド・マルスに到着した。このフランス人女性は、レ・ブルーのファイターで唯一、これほど上位にランクされた。アリーナは今、決勝まで待つことができた テディ・リネ ールが 、オリンピックの+100kg級のタイトルを奪還することを待ち望んでいる。
初出場となった東京大会では、ロマーヌ・ディッコも銅メダルを獲得した。クラマール出身の彼女は24歳にして、2022年の世界選手権、2022年と2023年の2つの大陸選手権、そして数々のグランドスラムとマスターズでの優勝をその実績に加えた。この3年間で、彼女はほとんどすべてを手にしている。同連盟のフレデリック・ジョシネ副会長(ハイレベルテニス担当)は、「彼女のランキングポイント数を見れば、世界No.1の中の世界No.1に近い」と指摘する。
勝利とテディ・リナーを 手にしたにもかかわらず、ロマーヌ・ディッコは涙をこらえきれず、愛する人の腕の中で倒れこんだ。シャン・ド・マール・アリーナに居合わせたフランスのエマニュエル・マクロン大統領は、彼女を慰めるために腕の中に抱きかかえた。