ご存知でしたか?国連は2024年を 「国際ラクダ年」と宣言した。これを記念して、パリの中心部でラクダの 大パレードが開催されることが発表された。ラクダをはじめ、 ドロメダリー、ラマ、アルパカなどの壮大なパレードは、当初2024年4月20日(土)に首都の通りで行われる予定だった。
この一大イベントの背後には、F.F.D.C.F.E.(フランスとヨーロッパにおけるラクダ科動物の発展のためのフランス語連盟)と、エソンヌ地方の小さな町ジャンヴリーの クリスチャン・ショットル市長がいる。熱心なラクダファンである市長は、2019年と2022年にジャンヴリーで開催される国際ドロメダリーとラクダ科動物のショーをすでに支援している。今年は "国際ラクダ年"ということで、クリスチャン・シェットル市長はさらに大規模なラクダパレードをパリで行おうと考えた。 遊牧民文化の祭典」と銘打たれ、FAO(国連食糧農業機関)とICO(国際ラクダ科動物機構)の支援を受けているこのイベントについて、市長は2月21日に警察署から許可を得たことを電話で確認した。
パレードは当初、ジャック・シラク通り(Quai Jacques Chirac)とブルドネ通り(Avenue de la Bourdonnais)の角を出発し、7区のフォントノワ広場(Place de Fontenoy)にあるユネスコ本部( )まで行進する予定だった。
その中には、アメリカ、カナダ、イギリス、パキスタン、エジプト、インド、モーリタニア、セネガル、タンザニア、チュニジア、カタール、スペイン、アルジェリア、ニジェール、チャド、モロッコ、オーストラリアが含まれていた。パリを練り歩くこの異例のパレードでは、各代表団の前にドロメダリー、ラクダ、リャマ、アルパカが先導し、 民俗グループが代表団に同行した。
首都でのこのイベントの発表以来、パリ・アニモー・ゾーポリス(PAZ)をはじめ、多くの 動物保護団体がパリでのラクダパレードを非難し、禁止するよう求めている。
2024年4月18日、パリ警察はついにこのラクダパレードを首都の路上から禁止する決定を下した。「パレードを行う動物たちは、このような人口密度の高い都市環境での生活に慣れていない」「この環境は動物福祉に悪影響を及ぼす可能性が高い」と指摘したのだ。パリ・アニモー・ゾーポリスはこの決定を歓迎した。一方、クリスチャン・シェットル氏は『ル・パリジャン』誌に「裁判所に上訴」を申し立てたと語った。
「クリスチャン・シェットル氏が2023年8月7日に宣言した4月20日土曜日のパレードは、ジャック・シラク通り、スフレン通り、バルテレミー通り、ブルトゥイユ通り、ヴォーバン広場、トゥールヴィル通り、ローワンダル通りを経由して、ブルドネ通りからフォントノワ広場まで禁止される」と、4月18日に発表された警察当局の命令で発表された。しかし、警察署長は主催者側に ヴァンセンヌの森を通る別のルートを提案していた。
「とはいえ、パレードは2024年4月20日にヴァンセンヌの森で行われ、正午12時にヴァンセンヌ城の遊歩道に集合し、午後2時にミニーム通りから出発、ドームニル通り、サン・モーリス通りを経て、午後6時にサン・モーリス通りとパルク通りの角で解散する。
4月19日に裁判所が控訴を棄却したことを受け、選出された代表であり、このイベントの主催者でもあるクリスチャン・シェットル氏は、ラクダ、ドロメダリ、リャマのパレードが4月20日(土)に実際に行われること、そして警察署が定めたルートに沿って行われることを自身のブログに掲載した。「午後2時30分から、首都とは違う牧歌的な散策をお楽しみください。 皆さんの参加は、この旅に参加した34カ国との連帯の証となるでしょう」と付け加えた。会議は午後の早い時間にヴァンセンヌ城の遊歩道で予定されている。