今スペインで最も人気のある映画監督ロドリゴ・ソロゴエンが、またしてもハードな作品を発表した。2月24日(金)、『アス・ベスタス』がセザール賞外国語映画賞を受賞した。このハードな作品は、カンヌ国際映画祭の プレミエール部門で上映され、私たちのお気に入りだった。しかし、この作品はオフィシャル・コンペティション部門、さらには賞のリストに載るだけの価値があっただろう!
Madre』でフランスに住むスペイン人女性を撮影した監督は、今度は逆にスペインに住む フランス人カップルに焦点を当てる。ドゥニ・メノシェと マリーナ・フォイスが演じるアントワーヌとオルガは、ガリシアの田舎にある小さな村の農夫だが、彼らの存在は地元の人々の不興を買う。彼らは彼らの生活を困難にするためなら何でもする。この極めて単純な宣伝文句の裏には、息詰まるようなスリラーが隠されている。いつものように、ソロゴエンは長い時間をかけて緊張感を高めていく。彼の長いシークエンスは、しばしば背景にあるシンプルなディテールで観る者の不安を煽る。
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ベスタス』は、無傷では済まされない強烈な平手打ちである。間違いなく今年最高の映画のひとつである。ドゥニ・メノシェは彼の世代で最高のフランス人俳優の一人であることを改めて証明し、マリーナ・フォイスはコメディ以外にも多くのものを提供してくれる。不器用な隣人を演じた2人のスペイン人俳優、ルイス・ザヘラとディエゴ・アニドも負けておらず、素朴なルックスで恐ろしい存在感を放っている。演出もさることながら、演技も素晴らしい!