ポン・ジュノが世界的な名声を獲得し、大衆にアピールするようになったのは『寄生獣』からだとしても、この韓国人は2006年に『ザ・ホスト』を発表したときからすでに注目すべき映画監督だった。2023年には、この映画の4Kリマスター版が2023年3月8日に映画館で公開される予定だ。
ポン・ジュノは2月26日にパリを訪れ、グラン・レックスでこの映画のプレゼンテーションとマスタークラスを行う。さて、あなたはこの映画をどう思いますか?すでにご覧になった方は、理想的なコンディションで作品を再発見する良い機会になるでしょうが、今回の再公開は主に新規の方を対象としています。
ホスト』は、ソン・ガンホ(前回のカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞)が演じる、娘のヒョンソとその父親と暮らす親切な純朴男パク・ガンドゥの物語である。ある日、彼らが暮らす川の底から巨大な怪物が現れ、群衆を襲う。ガンドゥは娘を連れて逃げようとするが、娘は怪物に拉致され、川底に消えてしまう。パク一家はヒョンソを探すため、怪物を探しに出かけることにするが...。
寄生獣』やポン・ジュノ監督の他の作品が好きなら、この大作はきっと気に入るはずだ。クリーチャーのデザインやそれを動かす特殊効果はかなり古くなっているが、2006年の韓国映画としては非常に優れた作品だ。なにより、この監督は長編3作目だが、彼の計り知れない才能はすでにそこにあった。常に読みやすく印象的な彼の執拗で超リズミカルな演出のおかげで、特殊効果も容易に許せるし、深い感動と同じくらい恐ろしいこの物語に入り込むのに何の問題もない。
どの瞬間にも緊張感が漂い、映画館に通い慣れた人であっても、最初から最後まで魅了されることだろう。怪物が襲来する幻想的な冒頭シーンの後、映画のペースが変わり、別のテーマが浮上する。モンスターの仕業と思われるウイルスが登場し、ソウルの街全体が隔離される。これはポン・ジュノにとって、彼のフィルモグラフィーの中で重要なテーマであり、彼のすべての作品に存在するテーマである、階級間の闘争とプロレタリアの排斥を扱う機会である。今回もメッセージは揺るがない。
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