グザヴィエ・ドランにとって、もう十分だ。最新作『Ma vie avec John F. Donovan』、『Matthias et Maxime』、『La Nuit où Laurier Gaudreaults'est réveillé』の相次ぐ失敗を受け、ケベック出身の映画監督はキャリアに終止符を打つとスペインのメディア『El Pais』で発表した。映画『Mommy/マミー』で知られるこの監督は、2010年の10年間にその足跡を残したが、観客を見つけることはできなかった。「プロジェクトに2年も費やして、ほとんど誰にも見てもらえないというのは、もうやりたくないし、体力もない」と彼は日刊紙に語った。
グザヴィエ・ドランもまた、現在の世界情勢を踏まえ、自身の作品の空虚さを主張した。「世界が崩壊しつつある中で、物語を語ろうと することに何の意味があるのか理解できない。芸術は役に立たないし、映画に没頭するのは時間の無駄だ」。
グザヴィエ・ドランが初めて(そして明らかに最後に)小さなスクリーンに進出した『La Nuit où Laurier Gaudreaults'est réveillé(ロリエ・ゴードローが目覚めた夜)』は、11月24日にCanal+で公開された。