2009年、ソフィアの学生だった女優のイナ・ドブレヴァは、路上に捨てられていた手紙を見つけた。日付は1995年で、パリから送られてきたものだった。その手紙には、ソフィアでフランスのリセを卒業したミレーナという女性が、 ブルガリアの親戚にソルボンヌ大学での日常生活や留学中の心境が綴られていた。
ミレーナは1993年、2人の友人と2つの旅行鞄、そしてポケットに10ドルを入れてパリへ旅立った。
彼らの物語を知ろうとするたびに、1990年代半ばの若さとは何だったのか、ブルガリア国民があらゆる行政上の障害に直面し、帰国することが失敗に等しい時代に留学するとはどういうことだったのか、といった新たな疑問が浮かび上がる。手紙と今回のインスタレーションで扱われているテーマはすべて、政治的変化、東欧における1990年代の混乱、価値観と社会的均衡の再定義におけるサブカルチャーの重要性、そして異なる世界における自分自身の道の模索である。
2022年の最後の日、2人の女性が再び出会い、交わされた思いが展覧会のビデオ・セグメントを構成している。
展覧会は2023年1月にソフィアで、昨年8月にはヴァルナで初公開された。パリのブルガリア文化会館で開催される今回の展覧会では、手紙は送られた場所に戻り、手紙の宛先である友人たちだけでなく、その手紙の送り主にも読まれ、理解されるというコンセプトの輪が広がる。
入場無料。
開催日および開催時間
から 2024年9月24日 へ 2024年11月20日
所在地
ブルガリア文化会館
28 Rue La Boétie
75008 Paris 8
料金表
無料
公式サイト
ccbulgarie.com
Instagramのページ
@institutculturelbulgare
詳細はこちら
10月24日(木)午後6時30分、パリのブルガリア文化会館ギャラリーにて