1950年代から「黄金の三角地帯」で創業した家族経営のギャラリーは、2010年にマティニョン通りに移転。当時は「Espace Marc-Arthur Kohn」として知られていた。2023年、ヴァレリー・コーンが ギャラリーの社長を 引き継ぎ、「M.A.K. Galerie」と改名 。ヴァレリーとマルク=アルトゥール・コーンはユトリロ=ヴァラドン委員会のメンバーでもある。委員会は、マティニョン通り24番地にあるギャラリーで、モーリス・ユトリロとシュザンヌ・ヴァラドンの作品の鑑定会を行った。
M.A.K.ギャラリー、ユトリロ-バラドン委員会の会議場
ヴァレリー・コーンと彼女のチームは 、偉大な近現代美術ディーラーの足跡をたどっている。 例えば、2021年の凱旋門のパッケージに合わせてクリスト展を開催し、高い評価を得た。最近では、アシーユ・ローゲ、エドガー・ドガ、オーギュスト・エルバン、ジャン・エリオンなど、パリや世界の美術館で最近顕彰されたアーティストの絵画を展示している。アルマン、セザール、ジム・ダインに続き、ニキ・ド・サンファルが「Confrontation générationnelle」展の主役だ。彼女の作品は、Pinel&Pinelとのコラボレーションにより、アレクサンドル・ヴァレットとダモクレという2人の新進アーティストの作品とともに展示されている。
ニキ・ド・サンファル(デザイナー
20世紀後半のアートとデザイン史における重要人物であるニキ・ド・サンファルは、総合芸術を提唱した。彼女は監督作品のセットや家具をデザインした。トスカーナのタロット・ガーデン制作の初期段階にあった彼女が、近代美術館の「デザイナー」の称号を与えられたのが、ギャラリーに入ると左手に目に飛び込んでくる一対のアームチェアである。これは小さな番号のついたシリーズで、ムッシュはアーティストの証明である。恋する鳥と天使は花瓶として、ラクダはプランターとして使える。この獣神話は、家庭の守護神であるエジプトの半ヒポポタマスと半ワニの混血神、トエリスなしでは完成しない。
アレクサンドル・ヴァレットの発光絵画
すでに通りでは、店のウィンドウの輝きがあなたの興味をそそる。何だろう?いや、ネオンではない。アレクサンドル・ヴァレットの作品で、伝統的な技法を使って油絵で描かれているが、印象的な光で表現されている。展示されている絵画は、互いに対置して読むことができる。瞑想」シリーズは、内なる旅へと誘う窓を開く。周りはすべて消えてしまう。Immanenceシリーズは、作品の物質性と非物質性を直視させるようにデザインされている。色は振動する。あなたを取り囲む光の波を意識するようになる。
ダモクレスによる半透明の彫刻
パリのエコール・プロフェッショネル・デッサン・インダストリエル(EPDI)で受けた指導を、キネティック、グラフィック、彫刻作品に生かしている。今回の展覧会では、Pinel&Pinelとのコラボレーションが実現した。
何よりもまず、冒険を求める2人の男の出会いの物語である。一方は、BunCoeurDamoclès(ブンクール・ダモクレス)の創設者であり、息子へのオマージュとしてその名を冠したKentin(ケンタン)を発表しているボランタリー部門のアーティスト。もう一方は、情熱的な職人であるフレッド・ピネル。「メイド・イン・パリ」の作品は、20区にある彼の工房で注文を受けてから手作業で作られる。周囲の世界を驚きの目で見つめているようなケンティンは、ピネル&ピネルのレザーにマッチした、楽しい色彩の数々を揃えている。
だから、お揃いのトランクに入ったケンティンを無人島に連れて行ってあげよう。
開催日および開催時間
から 2024年5月24日 へ 2024年6月30日
所在地
M.A.K.ギャラリー
24 Avenue Matignon
75008 Paris 8
料金表
無料
公式サイト
www.makgalerie.com
Instagramのページ
@m.a.k_galerie
詳細はこちら
営業時間:月曜10時~13時、14時~18時、火曜~金曜10時~13時、14時~19時、土曜11時~13時、14時~19時、