2005年、カロー・デュ・テンプルの郊外、賑やかなデュペティトゥアール通りにオープンしたレ・ヴィテローニは、オー・マレ地区では正真正銘の名店で、常連客と新参者の出会いの場となっている。日当たりの良い広いテラスと温かく歓迎的な雰囲気のこの イタリアン・レストランは 、レストラン経営者ベンジャミン・ススフェルドの発案によるもので、ダイニング・ルームではフィリップ・ドーレルが、厨房ではイタリア人シェフのサルヴァトーレ・カピターノが 腕を振るっている。
ここではピザもサンデーブランチもなく、最高級の食材だけを使った 伝統的なイタリア料理が味わえる。フェリーニの同名映画にちなんで名づけられたこのレストランは、ほぼ365日営業している。その証拠に、 「ンドゥーヤ」のラザニアは、必ずしも美しいとは言えないが、特に悪魔的だ。
テラスやレストランでユーモアが支配しているとすれば、それはチーム内にも存在する。シェフは前任のシェフに師事して15年近くここで指揮を執っており、 ダイニング・ルーム・マネージャーのフィリップ・ドーレルも同様だ。単なる指揮者ではなく、フィリップ・ドーレルがオーナーと手を携えて作成したワインリストには、偉大なアペラシオンから友人のワインまで、ほぼすべてのイタリアワインが掲載されている。
ランチは、前菜/メイン、メイン/デザート・メニューが20.50ユーロ、 前菜/メイン/デザート・メニューが24ユーロ、お子様メニューが9.50ユーロ(お子様も歓迎)。特に日替わりメニュー(前菜4品、パスタ5品、魚料理、肉料理、デザート3~4品)は日替わりなので、このエリアとしては適正価格以上だ。ただし、ランチ・メニューには数ユーロの追加料金が必要なものもある。
太陽の下、 ロースト野菜、トランスアルピン産コールドミート、生乳モッツァレラ、仔牛のグリル、ローストポテト添え、この店一押しの絶品 リングイネ、ガーリック、チリ、パセリ添え(16ユーロ)、そしてイタリアの空に浮かぶ小さな雲のようにクリーミーでエアリーなティラミスもお忘れなく。