カイロの陰謀』、2022年カンヌ国際映画祭脚本賞:私たちの意見

発行元 Nathanaël de Sortiraparis · 掲載日 2022年10月21日午前11時04
タリク・サレー監督の『カイロの陰謀』がカンヌ国際映画祭クロージングセレモニーで脚本賞を受賞した。10月26日に映画館で公開されるこの作品のレビューをお読みください。

エジプトの 宗教界上層部を舞台にしたスウェーデン発の 犯罪スリラーは、きっとあなたを唸らせるに違いない。第75回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したばかりのタリク・サレハ監督の最新作『カイロの陰謀』がそれだ。舞台はカイロの宗教大学。非常に特殊な設定で、映画ではあまり見られないものだ。

映画『カイロの陰謀』予告編

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しかし、監督が我々をそのような環境に陥れたからといって、政治スリラーにつきものの権力闘争、裏切り、汚い手口、暗殺を防ぐことはできない。タリク・サーレ監督は、誰一人惜しむことなく、大導師の座を奪うためなら手段を選ばないイスラム・エリートたちの根底から腐敗したシステムを告発することにした。

カイロの陰謀』のあらすじ

漁師の息子アダムは、スンニ派イスラームの権力の中心地であるカイロの名門アル・アズハル大学に入学する。入学初日、大学のトップである大イマームが突然死去。アダムは知らず知らずのうちに、この国の宗教界と政治界のエリートたちの執拗な権力闘争の渦中に身を置くことになる。

[midroll]

カイロの陰謀』の書評

エジプトにおける権力の舞台裏よりも、ここで興味を引くのはもちろんスリラーとしての側面であり、それは全体としてかなり成功している。捜査の体裁はすぐに整い、主人公がジハード主義者のグループに潜入することで、映画はかなりエキサイティングな展開に突入する。唯一の問題は、脚本が時折かなり反復的であることだ。

やがて大学で殺人事件が起き、エジプト警察はパニックに陥り、事件解決を担当する捜査官がアダムに助けを求める。このナイーブなキャラクターは、常に正しいことをしたいと願いながらも、逃れられないスパイラルに巻き込まれてしまう。決して驚くような作品ではないが、『カイロの陰謀』は良質で独創的なフィルム・ノワールであることに変わりはない。

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実用的な情報

開催日および開催時間
より 2022年10月26日

× 営業時間の目安:営業時間の確認は施設にお問い合わせください。

    平均期間
    2 時

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