1901年、チリ共和国、ティエラ・デル・フエゴ。ホセ・メネンデス(アルフレッド・カストロ)は、国からいくつかの土地を任されていた。大西洋への航路を開くため、この裕福なスペイン人地主は3人の騎手を雇い、土地の区画整理をさせる。探検が進むにつれ、混血のチリ人であるセグンド(カミーロ・アランシビア)は、血に飢えた英国の無法者であり、アメリカの傭兵でもあるマクレンナン中尉(サム・スプルエル)の緊急指令のもと、自分が実際にこの土地の先住民を空にし、この広大で肥沃な領土を「文明化」する責任を負っていることに気づく。
2023年カンヌ国際映画祭の ある視点部門に出品される『The Settlers(原題)』で、フェリペ・ガルベスはフィクションに戻り、白人貴族によるティエラ・デル・フエゴのインディアン部族オナスの虐殺を目撃する。このチリの映画作家は、スコットランドの画家ピーター・グラハムの高い絵画を彷彿とさせる空の下、3人の騎馬民族がインディアンの糸で動く長い砂漠のパノラマで、この稀に見る美しさを持つ広大な土地を縦横無尽に描く。しかし、この絵はがきのようなイメージの裏側には、前代未聞の暴力的な 大量虐殺が隠されている。
フェリペ・ガルベスは、(タイトルに至るまで) 入植者の視点から物語を語ることを選択することで、西部劇の規範を冷静なやり方で弄んでいる。「赤い豚」、「白金の王」、「混血児」を順番に紹介する、血のように赤い大判の見出しがいくつかフレームを埋め、モンタージュを彩るだけだ。前半の3分の1は、モリコーニ的な響きを持つ疾走感のあるサウンドトラックに後押しされ、この映画は、流血と嘘の代償が何であれ、ある民族の絶滅の上に築かれた社会のトラウマ的記憶を力強く探求している。
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