オー=ド=セーヌ県コロンブにあるスタッド・デパルメンタル・イヴ=デュ=マノワールは、1924年夏季オリンピックの開会式と陸上競技が開催された場所である。しかし、2024年パリ大会では、ホッケーを 含む2度目の大会が開催される。
このスタジアムは1883年からスポーツに使用されているが、もともとはコロンブ競馬場協会(Société des courses de Colombes)の競馬場であり、1907年にスタジアムに改築された。イヴ・デュ・マノワールは、パルク・デ・プランスやペルシング・スタジアムといった他のスタジアムに比べて立地が悪く、テナントの誘致に苦労したが、1924年のオリンピックのメインスタジアムに指定され、建築家ルイ・フォール=デュジャリックの設計による拡張資金の恩恵を受けた。
この新しいスタジアムは、1928年、飛行機事故で亡くなったばかりのレーシングXVのラグビー選手で、日本代表のホープでもあったイヴ・デュ・マノワールにちなんで命名された。陸上競技場があるおかげで、2000年代まで数多くのフランス選手権や国際大会が開催され、中央のピッチでは1938年のサッカー・ワールドカップの決勝戦やラグビー・ユニオンの国際試合が数多く行われた。
1972年にパルク・デ・プランスが再建され、1998年にはスタッド・ド・フランスが建設されたため、コロンブ・スタジアムは荒廃し、歴史的なスタンドのほとんどが取り壊された。2024年パリ・オリンピックのために、スタジアムはホッケー競技のために 大規模な改修が行われ、現在はフランス・ホッケー連盟と そのナショナル・トレーニング・センターの本拠地となり、2つの人工芝ピッチがある。また、サッカーとラグビー・ユニオン用に7つのピッチが新設された。
スタジアムへは、サン・ラザールからトランシリアン線Jに乗り、コロンブのル・スタッド駅で下車、徒歩約10分。