美味しい料理や世界各地の料理が好きなら、サン・ドニ通りのラファエル・ゴメス初の自身のレストラン「イタコア」にぜひ足を運んでほしい。
グラン・クールでの経験を経て、健康危機のため現在ブラジルに滞在しているこのブラジル人シェフは、2021年版マスターシェフで優勝した国であるブラジルで、自分のレストランをオープンすることを決めた!
イタコアでは、ヘルシーで新鮮な地元産の 旬の 食材をいつでも楽しむことができる。魚は天然もの、肉や鶏肉は上質なもので、すべて小規模な生産者と責任ある漁業から仕入れている。それでは、ラファエル・ゴメスの おおらかで風味豊かな料理を紹介しよう。
木とタイルと植物に囲まれたかわいらしいレストランに入ったら、オープンキッチンから漂うおいしそうな香りを嗅ぐか、サン・ドニ通りを見渡せるテラス席を選んでメニューを読む。そして、メニューのどの料理にも、それを選びたくなるような魅力があることがわかる。
まずは、 生姜入りタコのアランチーニ(9ユーロ)、豚ロースのコンフィのコロッケ(9ユーロ)、チーズとチョリソーを使った ブラジルの名物料理パオ・デ・ケイジョ(8ユーロ)。これから始まる料理への食欲をそそる美味しい3種盛り合わせを、天気の良い日には慎重に計られたスプリッツとともに。
次の前菜はシェフの得意料理のひとつ、 海老のミルフィーユ(15ユーロ)で、細かくスライスした大根に海老のマリネ、黒ニンニク、スパイスとしてボッタルガを少々重ねたもの。フレッシュで独創的、夏の季節にぴったりだ。 バスケットに入ったプグリエーゼのストラッチャテッラ(14ユーロ)にも夢中だ。美しいダッテリーノトマトと、上質なハーブを使ったサルサ・ヴェルデが添えられた可愛らしいオーモニエール。
しかし、誰もが虜になるのはタコのグリル(14ユーロ)だ。完璧に調理されたタコには、ロマネスコ・ソース、燻製ポテト、そしてゴメス・シェフの原点を彷彿とさせるトウモロコシのクランブルが添えられている。成功だ。
メインディッシュは、グラナ・パダーノのリゾット、海老とビスク(26ユーロ)。あるいは、本日のメニューにあるモルモットを試してみてはどうだろう?とろけるようなニョッキの上に松の実、エンドウ豆の緑と歯ごたえ、ストラッチャテッラと砂糖漬けのダッテリーノトマトがのっている。ボリュームたっぷりの おいしい料理だ。
仔牛の胸肉とカフェ・ルカーゼ(24ユーロ)も一般客(私たちの舌)から絶賛された。ココナッツ豆、ニンニク、ネギ、コクのあるグレービーソースのシチューが添えられたシェフのシグネチャー料理だ。肉は実に柔らかい。
このランチを締めくくるデザート・コーナーには、 オリジナルのアイスクリーム(カルダモン入り、絶品!)、特筆に値するほど珍しい自家製タービネーション、そして、夢にまで見たわけではないが、テーブルの上に置かれた途端に私たちを魅了したデザート、ヴァローナ・オパリスのホワイト・チョコレート・クリーム(8ユーロ)が、ソルベとピリッとしたパッションフルーツのクーリで繊細に引き立てられている。
Itacoaに立ち寄る価値はある!