首都の大手ブラッスリーの多くが、冷凍食品や缶詰を客に提供することに満足し、笑顔さえ見せないことが多いのは周知の事実だ。幸いなことに、パリ1区のブラッスリー・ルーのように、 おいしい料理を皿の中心に置き続けるブラッスリーもある。
毎日午前11時から深夜まで営業し、ドリンクと料理をノンストップで提供する「ルー」は、改装を終えた。店内にはシックでモダンなブラッスリーがあり、壁には大きなヘラジカの頭、むき出しの石造り、かわいらしい光の球、カウンター席、テーブル席、ベンチ席がある。外には、冬のランチに最適な、屋根と暖房のある(とても)広いコーナーテラスがある。
厨房では、 若いシェフが自らメニューを一新し、 自家製にこだわった。ここでは、可能な限りオーガニックの食材を使い、よく吟味された肉や 新鮮な食材を使用している。その結果、シンプルで心安らぐおばあちゃんスタイルの料理 が出来上がる。
メニューには、カウンター越しに目の前でローストされる上質な肉、パリの伝統的なブラッスリー(エスカルゴ、リエット、オイスター、タルタル、ハンバーガー)、 ヘルシーな料理(ポケボウル、サラダ)、そして21ユーロのお手頃なランチタイム・メニュー(前菜/メインディッシュ、メインディッシュ/デザート)がある。
冬を間近に控えたこの季節には、 オニオン・スープ(9ユーロ)とストリング・チーズ、たっぷりの フォアグラの自家製スライス(15ユーロ)、白ワイン・クリームとバター風味の自家製ピュレを添えた2020年版 コルドン・ブルーがおすすめだ。その場でローストされる 300グラムのバスク豚ロース(25ユーロ)は、大食漢も満足すること間違いなし。
食事には オーガニック・ワインが1杯付き、最後に自家製デザート(私たちはリンゴのタルトレット)が付く。おいしい!