ウォーキングがお好きな方なら、イル・ド・フランス地方には、自然の中で運動したりリラックスしたりできる緑地がたくさんあることをご存知だろう。国立森林局(ONF)が指摘するように、イル・ド・フランス地方には50の国有林があり、 「合計72,500ヘクタールの森林には148の文化遺産がある」。イル・ド・フランス地方南部のフォンテーヌブローの森、西部のランブイエの森、北部のカーネルの森......。
ヴァル・ドワーズにあるもうひとつの 国有林は必見だろう。モンモランシーの森だ。この森はパリの北20キロに位置し、サン=プリ、モンモランシー、サン=ル=ラ=フォレ、ドモンなどのコミューンの交差点にある。
国有林1,972ヘクタールを含む2,200ヘクタールという広大な面積を誇るこの森は、ヴァル・ドワーズ地方最大の森であり、年間500万人近い観光客が訪れ、この地方で5番目に訪問者の多い森となっている!
モンモランシー国有林は、特に多くのウォーキングコースやハイキングコースに恵まれている。最も人気のあるコースには、長距離ハイカー向けの全長27キロのコース「Le sentier des lisières」、「Le chemin du philosophe」、家族向けの2つの教育コースなどがある。
これらの散歩道では、多くの栗の木、桜や楓の木など、豊かな自然の美しさを発見することができる。運が良ければ、ノロジカやキツネ、カメにも出会えるかもしれない!
モンモランシー国有林には、 サント・ラデゴンドの噴水、プルメの塔、南西のゴダール池、東の堂々たるシャス城など、数多くの文化遺産もある。
多くのウォーカーにとって興味深いこの建築物は、その歴史の中で多くの変遷を遂げてきた。過去には何人もの王がここに滞在したが(シャルル5世、ルイ11世、フランソワ1世など)、現在シャトー・ド・ラ・シャスはフランス国立シャス庁の所有となっている。ヴァル・ドワーズの観光サイトによれば、一般には非公開で、ヘリテージ・デイなどのごく稀な機会にのみオープンする。
モンモランシー国立森林公園は、モンモランシーの森を通りモンツールからリル=アダムに向かうルートなど、様々なルートが用意されているため、サイクリストにも人気がある。
モンモランシーの森へは公共交通機関では簡単にアクセスできない。北駅(Gare du Nord)からペルサン(Persan)-ボーモン(Beaumont)方面行きのトランシリアン(Transillien)H線に乗り、ブフェモン(Bouffémont)-モワセル(Moisselles)駅で下車する。そこからシャトルバスで森の入り口まで行くことができる。
車では、シャトー・ド・ラ・シャス(Château de la Chasse)横のブーケ・ド・ラ・ヴァレ(Bouquet de la Vallée)駐車場など、近隣の駐車場を利用する方法がある。