19世紀、2区と3区の間に位置するレオミュール通りは、オスマン帝国の規制が緩和された後、建築家たちの遊び場となった。当時、パリ市役所はこの通りに特化したファサード・コンペを開催したほどで、今日、目を見開いて散策しながら、素晴らしい建物のファサードを鑑賞することができる。見逃せないのは、レオミュール通り61-63番地にある大聖堂のような建物。
1898年、建築家フィリップ・ジュアニンとエドゥアール・シンジェリーによってサン・ドニ通りの角に建てられたこの建物は、ネオ・ゴシック様式のファサードを誇り、その上には記念碑的な時計がある。その気品ある色彩と、ステンドグラスのような様々なアーチ型の窓によって形成された大聖堂のような外観は、通りを通り過ぎる際に見逃すことはないだろう。扉の上、アーチの間には、人間や動物の姿をした星座を思わせる見事な彫刻がある。
時計の文字盤の各数字の横には、1年12ヶ月を表す星座のメダイヨンが飾られている。春は女神フローラ、秋はニンフのポモナ、冬は神ボレアス、夏は女神ケレスである!
他のファサードとは一線を画すこのファサードで、時の流れを堪能するのもいいだろう。また、時計の内部をよく見ると、本物の気圧計があり、リアルタイムで天気を知らせてくれる!
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