ジャックマール・アンドレ美術館は、モンソー村のオスマン大通りにひっそりと佇む安らぎの空間である。ネリー・ジャックマールと エドゥアール・アンドレ(銀行家一族の後継者であり、大の美術愛好家)がかつて所有していたこの美術館に行くには、門をくぐり、通路を歩き、店に入る勇気が必要だ。
ふたりは18世紀の絵画、彫刻、タペストリー、オブジェをはじめ、イタリア絵画、プリミティブ・アート、ネリーが情熱を傾けたルネサンスなど、美術品のコレクションを 築き上げた。
そして、このコレクションを展示するために、アンリ・パレントが7年の歳月をかけて設計した、完璧なシンメトリーを持つ非常にクラシカルなモデルの私邸を建てることにした。当時から、彼らの家は豪華なパーティーや社交の場でアートコレクションを展示するために使われていた。
ベッリーニ、ボッティチェッリ、ドナテッロ、ウッチェッロ、ナティエ、ヴィジェ=ルブラン、シャルダン、フラゴナール、ダヴィッドなどの名画が、ジャクマール=アンドレ家の社交界を反映するため、あえてそのままの姿で大広間に展示されている。
サロン・デ・ページュールでは、壮麗な絵画の数々が展示されている。ロタンダのグラン・サロンでは、18世紀最高の彫刻家たちによる胸像が展示されている。音楽サロンは、コンサートの夜には舞踏会場に変身する。7つの小部屋があり、毎年2~3回の企画展が開催される。
ジャクマール=アンドレ美術館は、マダムの寝室、ムッシューの控室、ムッシューの寝室とバスルームなど、夫妻のプライベート・アパートを通して、来館者をタイムスリップしたような気分にさせたいと考えました。ティエポロの天井画とタペストリーが飾られたダイニングルームでも、コレクター夫妻の生活を垣間見ることができる。
今日では、中庭の息を呑むような絶景を望むティールームで、ランチや軽食をとることができる。パリの宝石だ!
開 館時間: 毎日午前10時から午後6時まで。
展覧会期間中、月曜日は午後8時30分まで深夜開館。
最終入場は閉館の30分前まで。
アクセス: 地下鉄:9号線、13号線、サン・オーギュスタン駅、ミロメスニル駅、サン・フィリップ・デュ・ルール駅 RER:A線、シャルル・ド・ゴール・エトワール駅 バス:22号線、43号線、52号線、54号線、28号線、80号線、83号線、84号線、93号線 ヴェリブ:ベリ通り駅 車:オスマン・ベリ駐車場、美術館のふもと、24時間営業
料金: 18€ 正規料金(常設展+企画展)15€ 割引料金9.5€ ユース料金
アルテミジア・ジェンティレスキ:ジャクマール=アンドレ美術館におけるイタリア人画家へのオマージュ
ジャックマール=アンドレ美術館は、2025年2月14日から6月29日まで開催される回顧展で、有名な画家アルテミジア・ジェンティレスキの作品を(再)発見するよう私たちを招待する。 [続きを読む]
美術館で音楽を:ジャックマール・アンドレ美術館の芸術と音楽のプログラム
ジャックマール・アンドレ美術館では、様々なショーやコンサートを開催しています。 [続きを読む]
ジャックマール・アンドレ美術館での調査ゲーム:コレクションを巡る楽しいクエストに参加しよう
ジャックマール・アンドレ美術館のコレクションに隠された秘密を読み解くことができますか?美術館で毎日開催されている調査ゲームで、あなたの頭脳を試してみませんか? [続きを読む]
ボルゲーゼ美術館の傑作:ジャックマール・アンドレ美術館のイタリア展が公開される
ジャックマール・アンドレ美術館は2024年9月にリニューアルオープンする。これを記念して、同美術館では2024年9月6日から2025年1月5日まで、「ボルゲーズ・ギャラリー傑作展」を開催する。 [続きを読む]
オペラ・ア・パラッツォ:ジャックマール・アンドレ美術館でのオペラ公演
2024年9月21日から2025年6月28日まで、オペラ・アリアがジャックマール・アンドレ美術館を占拠し、音楽愛好家を大いに喜ばせる。オペラを再発見し、アーティストと間近に接し、特別なパフォーマンスを鑑賞するチャンスだ。 [続きを読む]
ボッティチェリ:パリの美術館で彼の作品を見るならどこ?
2022年1月24日までジャックマール・アンドレ美術館で開催されている「ボッティチェリ、アーティスト&デザイナー」展を機に、編集部では普段パリの美術館で展示されているこの画家の作品を取り上げてみました。フィレンツェのウフィツィ美術館に行かなくても発見できる、イタリア・ルネサンス期のこの計り知れない芸術家の作品をご紹介します。 [続きを読む]
所在地
ジャックマール・アンドレ美術館
158 Boulevard Haussmann
75008 Paris 8
アクセス
9号線、13号線、サン・オーギュスタン駅、ミロメスニル駅、サン・フィリップ・デュ・ルール駅