日本の版画愛好家に告ぐ!モンソー公園の端に佇む素晴らしい文化施設、セルヌスキ美術館では、ジャン&イヴォンヌ・タヴェルニエ夫妻のコレクションから 選りすぐりの日本の版画を2ヶ月余り展示します。浮世絵と 新版画という日本の版画界における2大ムーブメントを取り上げたこの素晴らしいコレクションは、夫妻の息子であるポールによって美術館に遺贈された。
ちなみに、ジャン・タヴェルニエとイヴォンヌ・タヴェルニエ夫妻が、グラフィック・アートに特化したアジア美術のコレクションを築き上げたのは、1937年から1946年にかけてのことである。当時、夫妻は上海に住んでいた。この遺贈により、チェルヌスキ美術館は、吉田博、川瀬巴水、大原古邨ら新版画のコレクションを所蔵することになった。
3月26日から2024年6月9日まで無料で公開されるこの展覧会は、「近代の転換期における日本の反映」と題され、初めて一般公開されるこれらの日本の版画を通して、19世紀から20世紀への日本の転換期をタイムスリップして想起する機会となる。
セルヌスキ美術館の仮設展示スペースで公開されるこれらの作品は、美的にも技術的にも版画芸術の発展を反映している。
近代の転換期における日本の反映」展の第一部は、江戸時代(1603-1868)に生まれた浮世絵版画を取り上げる。国貞(1786-1865)や国芳(1797-1861)の浮世絵に見られるように、浮世絵には都市ブルジョワジーの洗練された楽しみや娯楽が反映されている。
セルヌスキ美術館はまた、この日のために修復されたトリプティクスのセレクションや、「壊れやすいためめったに展示されない」版画のアルバムも発表した。
第2部では、新半画運動に焦点を当て、近代版画を展示する。花鳥画と風景画の2大テーマを想起させる。吉田博(1876-1950)、伊東深水(1898-1972)、川瀬巴水(1883-1957)の作品が展示されている。
ジャン&イヴォンヌ・タヴェルニエ・コレクションの日本版画をご覧になりたい方は、3月26日から2024年6月9日までセルヌスキ美術館へお越しください。
セルヌスキ美術館:パリのアジア美術の至宝、無料の美術館
セルヌスキ美術館は、新石器時代から続く中国、日本、韓国、ベトナムの歴史をたどるパリのアジア美術博物館である。コレクションには、19世紀にアンリ・セルヌスキが遺贈した5,000点を含む、市が収集した作品が含まれている。博物館の目玉は大きなブロンズの仏像で、常設コレクションを展示する天井の高い巨大な部屋を支配している。 [続きを読む]
開催日および開催時間
から 2024年3月26日 へ 2024年6月9日
所在地
チェルヌスキ博物館
7 Avenue Velasquez
75008 Paris 8
料金表
無料
公式サイト
www.cernuschi.paris.fr