ここ数ヶ月、シャカポンクは小さな会場よりも大きな会場で演奏することに慣れてきた。Zenithツアーはもちろん、リヨンのLDLCアリーナ、ニースのパレ・ニカイア、ナルボンヌのアリーナ、マルセイユのドーム、ボルドーのアルケア・アリーナ、グルノーブルのパレ・デ・スポーツ...。シャカ・ポンクはお別れツアーの真っ最中で、フランスの道を縦横無尽に駆け巡り、彼らの数々のヒット曲を最後にライブで演奏し、ファンに至福の音楽を聴かせてくれる。
近い将来、フラとサムと他のメンバーは、パリのアコー・アリーナで4つの大規模なコンサートを行う前に、フェスティバル・サーキット(Les Francofolies de La Rochelle、Hellfest、Garorock、Nîmes festival...)を回る予定だ。しかし、ステージに立つ前に、シャカ・ポンクはEurope2のリスナーを超密着プライベート・コンサートでもてなす時間を取った。2024年5月30日(木)、6人編成のバンドはパリ20区にあるラ・ベルヴィロワーズの小さな会場を占拠し、今やカルト的な人気を誇る彼らの楽曲を演奏した。
そして期待通り、先週の木曜日はちょうどいい雰囲気だった。シャカポンクはライブでも相変わらず気前がよく、ポゴ、ウォール・オブ・デス、スラム・セッション、カンガルー・ジャンプなど、ファンを疲れさせ、汗をかかせた。
しかし、バンドは「I'm Picky 」の穏やかな演奏でセットをスタートさせた。美しく、心に残るこの最初の曲は、フラとサムが一緒に静かに座り、物知り顔の視線を交わしながら演奏している。
ハウス・オブ・ザ・ライジング・サン」の美しいカヴァーに続いて、盛り上がる「ジュ・マヴァンス」、ヒット曲「ワナ・ゲット・フリー」、ダイナミックな「ジェイミー・パ・レ・ジェン」、そして爽快な 「トゥー・ル・モンド・ダンス」。ステージでは、2人のフロントマンが声をぴったり合わせて満面の笑みを浮かべる。シャカ・ポンクの初期を思い起こさせるような、この規模の会場で演奏できる喜びを、フラはおしゃべりをしながら語ってくれた。
環境への取り組みで知られるこのグループは、動物の保護にも力を注いでいる。木曜日の夜、フラはこの機会に闘牛を糾弾し、その姿勢に観客全員が拍手を送った。観客席では、バンドが演奏するパンクやロックのリズムが皆を動かしている。あるファンは、ステージに上がってから客席に身を投げ、ステージ・ダイビングのレッスンに成功した。フラもまた、パワフルな 「Dad'Algorythm」で観客に手を引かれ、(いつものように)自分の身を捧げた。
そして、 シャカポンクが1時間のセットの最後を締めくくったのは、新たなカヴァーで、ニルヴァーナの「Smells Like TeenSpirit」を力強く見事に歌い上げたのだ。このエクスクルーシブで親密なコンサートに魅了された、疲れてはいるが幸せそうな観客たちは、大声ではっきりと歌い上げ、シャカポンクがいかにライヴを見るべきバンドであるかを改めて証明した。彼らのお別れツアーが終わってしまえば、私たちが彼らを恋しく思うのは間違いない!
セットリスト: