フランスでの最初のコンサートで、私たちは彼らの魔法にかかった。それは2023年6月、ラ・マロキナリーでのことだった。それから1年後、ウーハイは2024年6月24日(月)にヌーヴォー・カジノでコンサートを開き、首都に戻ってきた。それは、モンゴル出身の7人のメンバーの時間厳守だ。このフォーク・メタル・バンドは、オープニング・アクトなしで午後8時ちょうどにステージに上がった。そして、彼らが聴衆に電撃を与え、彼らを遠いシャーマンの国へと連れて行くのに時間はかからない。ウハイは、フォーク、ロック、ヘビーメタルを巧みにミックスし、有名な喉歌であるホーミー(Khöömii)の伝統芸術と融合させたおいしい音楽を提供する。ウハイは、7人のメンバーのうち2人(ゾリグーとシネツォグ・ゲニ)が演奏する馬頭琴ヴァイオリンによって命を吹き込まれた妖艶な音色で、各楽曲を盛り上げる。
残念なことに、この月曜日の夜、ヌーヴォー・カジノは満席にはほど遠かった。このバンドは本当にライブを見る価値があるだけに残念だ。まず第一に、バンド全体、特にシンガーのサルールの伝染するようなエネルギーがある。モンゴルの民族衣装である「ディール」を誇らしげに身にまとったこのシンガーは、観客のエネルギーに火をつけ、拳を振り上げさせたり、「メタル・ホーン」を振り回したりして、まさに集団的な熱狂を生み出していた。
信じられないほどの歌いやすさを見せるこのシンガーは、私たちが慣れ親しんでいる声よりも深く、より動物的な声も披露し、ある曲ではよりダークでメタルな雰囲気を醸し出している。
Zorigooと Shinetsog-Geniも同様に、カリスマ性、エネルギー、ボーカルで印象的だった。崇高な馬頭琴を手にした2人のミュージシャンは、文字通りモンゴルの大草原へと私たちを誘った。
バンドはまだLPをリリースしていないが、ウーハイは今もシングルを作り続けており、インスピレーションには事欠かない。月曜日の夜、ウハイはパワフルで大成功を収めた「Drakula」や「Khar Khulz」を含む17曲を約2時間にわたって演奏した。しかしバンドは、「Beginning」、崇高な「Khurai」、そしてセットの最後に演奏された陶酔的なシャーマン・ソング「Uvidas」のような、落ち着いた、より伝統的な曲を提供する術も心得ていた。
そして、6月29日(土)のHellfestの テンプル・ステージに登場するウーハイにとって、フランスでの冒険はまだまだ続く。成功が止まらない同胞のThe HUに続くことを望んでいるバンドにとっては天の恵みだ。彼らの成功を祈りたい!
セットリスト