作家マリア・ラレアの処女小説『ビルバオの人々は、望む場所で生まれる』が、パリで初めて演劇化される。紹介するまでもない女優ベレニス・ベジョの一人芝居で、2024年10月11日からテアトル・マリニーで上演される。
今週パリで上演される演劇やショーは?
今週のパリは、あらゆる嗜好に合う演劇やショーが目白押し。首都の魅力と夏の長い夜を利用して、新しい作品を発見してください。 [続きを読む]
マリア・ラレア著『ビルバオの人はなりたい場所に生まれる』は、著者が家族のルーツと自分のアイデンティティを探求する自伝的物語である。フランコ独裁政権下で追放されたスペイン人の両親のもとにビルバオで生まれた彼女は、家族の歴史について真実をすべて知ることなくフランスで育った。個人的な探求を通して、彼女は長い間埋もれていた秘密、特に養子縁組と本当の親をめぐる謎を解き明かしていく。この本は、亡命、家族の秘密、アイデンティティの探求というテーマを感動的な感性で扱っており、ベレニス・ベジョが舞台化で彼女自身のタッチを加えることになっている。
マリア・ラレアの処女作は急速に批評家の称賛を浴びた。2022年に出版された本書は、プルミエ・ロマンス賞(Prix du Premier Roman)、初小説賞(Prix des Inrockuptibles)、2023年にはフランス・テレビ・ロマン賞(Prix du Roman France Télévisions)を受賞した。この成功は、『 ビルバオの人々は望みの場所で生まれる』の舞台化が、ベレニス・ベジョという ふさわしい女優を起用してすぐに開始された理由を説明している。
フランス系アルゼンチン人女優のベレニス・ベジョは、ミシェル・ハザナヴィシウス監督のサイレント映画『アーティスト』(2011年)で注目を集め、アカデミー賞ノミネートとセザール賞主演女優賞を受賞した。その後、アスガー・ファルハディ監督の『The Past』でカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞するなど、多彩なキャリアを歩んでいる。現在、フランス映画と国際映画界を行き来しながら、テアトル・マリニーで 上演される『Les gens de Bilbao naissent où ils veulent 』の映画化が待ち望まれている。
開催日および開催時間
から 2024年10月11日 へ 2024年12月21日
所在地
テアトル・マリニー
Carré Marigny
75008 Paris 8
料金表
€32 - €59
公式サイト
www.theatremarigny.fr