Terre Sauvage』誌は、フランス国立森林局(ONF)と共同で、フランスの遺産の中で最も美しい木を表彰する「ツリー・オブ・ザ・イヤー」を12年前から開催している。コンクールに参加するためには、それぞれの樹木を推薦するグループ(家族、友人、学校のクラス)が、その樹木の「美的、歴史的、生物学的、感情的特質」を記述する。
2023年、イル・ド・フランス地方は 紫色のブナに 優勝のチャンスを託す。スソーの リセ・ラカナルにあるこの木は、少なくとも樹齢220年はあり、シャルル・ペギーやジャック・シャバン=デルマスといった有名な生徒たちがこの木の枝を通った。学校のシンボルであるこの木は、パリで最も古いロビニエのフェイク・アカシアの後を継いで、イル・ド・フランス地方で最も美しい木に選ばれている。
フランス3の取材に応じた同窓会事務局のジャン=ピエール・オージュレ氏によれば、高さ30メートルのこの木は、おそらく1800年代初頭から何世代にもわたって生徒たちの目に触れてきたという。彼によれば、この土地は当時スソー邸に属して いたが、荒廃していた。新しいシャトーが建設された後、リセを建設するために一部が購入され、いくつかの見事な木々が保存された。
文学の授業がある高校の真ん中で、このブナの木は、今日有名になった小説や詩の断片を確かに聞いたことがある。気候変動に脅かされているこの種は、大量の水を必要とする。そのため、ブルターニュのイチイ、オー・ド・フランス地方のコーカサス・オールナット、サントル・ヴァル・ド・ロワール地方のプラタナスなど、13本の木が候補に挙がっている中、今年はイル・ド・フランス地方を代表する木となる。
あとはあなた次第だ!インターネット・ユーザーは、2023年12月18日まで、コンクールのウェブサイト上で 「ピープル・チョイス・アワード」部門に投票し、お気に入りの木を応援してください。2021年にフランスで最も美しい木に選ばれたラ・セル・サンクルーの偉大な栗の木の後を継ぐのは、もしかしたらこのブナの木かもしれません!