毎年、首都では通行人や住民の安全を確保するために木を伐採しなければならない。パリ市によると、7月末、5本の木が倒れる恐れがあったため、姿を消した。そのうちの1本は6区のフュルステンバーグ広場にある樹齢80年の古木で、近隣住民に愛されていた。この木の伐採は、環境保護団体が樹木のメンテナンス 予算の減少を非難している今、大きな波紋を呼んでいる。
数十年間、この桐の木は、その巨大な背丈と幹の大きさで、サンジェルマン・デ・プレ地区のこの広場のシンボルとなっていた。今日、残っているのはその切り株だけで、重要な要素が削ぎ落とされた写真に同じ効果を与えることはできない。多くの地元住民にとって、樹齢100年近いこの木は、サンジェルマン・デ・プレ教会と ウジェーヌ・ドラクロワの家の間に位置する広場のイメージだった。
しかし、市庁舎にとって、この木はあまりにも危険な存在になっていた。根系が弱り、ネズミの被害に遭い、事前に行われた幹と枝の強度テストに合格しなかったのだ。伐採された木の代わりに、フュルステンバーグ広場とローラン・テルジエフ・エ・パスカール・ド・ボワソン広場に5本の新しい木が植えられる予定だが、標本木が完全な形で復活するまでには、まだ何年もかかるだろう。
フュルステンバーグ広場にあるパリのシンボルツリーのひとつが伐採され、ローラン・テルジエフ広場にある4本の同種の木も伐採された。
- タンギ・ル・ダンテック (@TanguiLeDantec)2023年7月29日
桐のライフサイクルを見てみよう。
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ヴィヴィアーニ広場の黒イナゴ(樹齢419年)には遠く及ばないが、この桐の木は注目に値する。パリにはこのような木が200本近くあり、その堂々とした大きさ、樹齢の高さ、絵のように美しい形、種の珍しさなどから指定されて いる。