2022年、パリに残る最後の浴場のひとつ、首都11区にあるオーバーカンフ・プールの 閉鎖に反対する地区全体が結集した。このプールは住宅開発のために閉鎖され、取り壊される予定だった。地元住民は、1885年に建設され、そのアール・デコ調の様式が常連客に愛されているこの歴史的なプールの破壊を阻止するために嘆願書を提出した。しかし、このプールが救われたことは朗報である！
「この閉鎖によって、地域住民の幸福と学校の水泳教育やスイミングスクールに不当な影響が及んでいます。このプールは、近隣住民や地元の小さな商店に活気を与えていました。この困難な時代において、このプールの経済と歴史は、地域生活のための真の緑の肺なのです」と、文章を起草したキャロル・バテスティーニは説明した。
今では 歴史的建造物に指定され、地元住民の努力のおかげで触れることのできないものとなっている。ガラスドームの上に古い小屋があるこのL字型プールは、当時の他の5つの浴場が姿を消したため、首都の歴史の一部を残す最後の遺構となっている。パリの人々は、これからもずっとこの歴史的なプールで泳ぎ続けることができるだろう！
