パリが水没するのを避けるために、セーヌ川の上流で他の町が水没することがあるのをご存知だろうか。大雨による 季節的な洪水の際、首都の水位が3~4メートル以上になることはほとんどないが、これは上流にあるダムのおかげである。特に、パリ川に合流する3つの合流点のひとつ、オーブ川では、パリ地方の洪水を防ぐために 貯水池が建設されている。その目的は、川の余剰水を調整し、川の流れが速くなりすぎないようにすることである。
最大の貯水池は 4つあり、ヨンヌ川、セーヌ川、オーブ川、マルヌ川の4大河川に位置している。
2023年12月、セーヌ川は 例年の水位、3m20前後なので心配はいらない。しかし、2016年と2018年には川が6メートルまで増水し、堤防でさえ余分な水を吸収できなかったため、岸壁は全滅した。オーステルリッツ橋でセーヌ川の水位が1m60を超えると、橋によっては水位が低くなるため、河川交通に影響が出る。水が引くのを待つ間、セーヌ川はまだ黄色警報が出ているため、一部のサイクリングロードは閉鎖されたままである。