ハートストッパー』は、2023年8月3日から第2シーズンが配信され、多くのネットフリックスユーザーの心を掴んでいる、今注目のシリーズだ。アリス・オズマンのグラフィック・ノベルを映画化したこのシリーズは、2人のティーンエイジャーの間に芽生える恋の物語である。内向的な青年チャーリー・スプリングは同性愛者であり、同級生に偶然同性愛がバレて以来、嫌がらせを受けてきた。彼らの物語と葛藤、そしてタオ、エラ、アイザック、タラ、ダーシーら友人たちの物語を追う。
全8話の新シーズンでは、ティーンエイジャーたちがパリへの修学旅行に出かける。モンマルトル、ルーブル美術館、マレ地区、シャンゼリゼ通り...。このシリーズを追っているパリジャンなら、その日の観光客の目を通して見たパリの見慣れた一角の数々を、間違いなく知っているだろう。お気に入りのヒーローの足跡をたどりたい人のために、シリーズが撮影された場所を簡単にご紹介しよう!
旅はモンマルトルから始まり(バスはA15号線で首都の通りを通過)、チャーリー、ニックとその友人たちは、テルトル広場とその画家たち、サクレ・クール寺院、そして地下鉄ラマルク・コーランクール駅近くのラブルヴォワール通りにあるフランス人画家アラン・アスランの ダリダ胸像を発見する。
その後、2人はモンマルトル美術館とその楽しい庭園を訪れた。
そしてフランス学士院と ルーブル美術館の間にあるポン・デ・ザールへ。
夕食は、地下鉄ラマルク・コランクール駅からすぐの18区にあるレストラン、L'Escalierへ。そして16区にあるロテル・ド・セヴィニエ(ここでは「オテル・ミニョン」と改名)へ。次のエピソードでは、シャンゼリゼ通りと凱旋門をバスで巡る。
その後、パリ全体を見渡せるエッフェル塔へ向かい、ポンデザールに戻る。
そしてピラミッド前のルーヴル美術館、イタリア絵画部門(モナ・リザがある)へ。
なお、ルーヴル美術館のいくつかのシーン、特にカラヴァッジョの『エマオの晩餐』(エラが思案している作品)やその他の作品が展示されているシーンは、パリの美術館ではなく、ロンドンのナショナル・ギャラリーで撮影された。一方、リシュリュー棟のコルサバードの中庭(タオとエラがグループから離れて迷子になる場所)と、チャーリーとニックが2人きりになり、チャーリーがニックが流暢なフランス語を話すことを知る マーリーの中庭は登場する。
二人はその後、ニックの父親に会うため、地下鉄ポンヌフ駅近くのセーヌ河岸にあるカフェに向かう。なお、チャーリーとニックが地下鉄に乗る「エコール・デュ・クール」駅は実在しない。パリの最終回では、シャンゼリゼ通りや、5区にあるシェイクスピア・アンド・カンパニーの書店がスポットライトを浴びる。
チャーリーとニック、そして友人たちは、2019年の火災の後、撮影時に工事中だったノートルダム大聖堂を見学し、そして首都のLGBT地区であるマレ地区を訪れて滞在を終える。
これは観光地としてのパリを紹介する素晴らしい方法であり、ファンにとっては『ハートストッパー』の主人公たちが彷徨った場所を発見(あるいは再発見)する機会でもある。彼らの足跡をたどればいいのだ!