パレ・ロワイヤルに行ったことがある人なら、地下鉄のコレット広場出口から見える景色に魅了されたことがあるだろう。キオスク・デ・ノクタンブル(夜ふかしのキオスク)として知られるこの建物は、2000年までさかのぼる。
RATPがパリの地下鉄100周年を記念して、芸術家ジャン=ミシェル・オトニエルに 依頼したのは1996年のことだった。ムラーノガラスとベネチアのガラス職人からインスピレーションを得たオトニエルは、パリの広場の古典的な建築と対照的な魅惑的なキオスクをデザインした。
キオスク・デ・ノクタンブルは2つのグロリエット・ドームで構成され、まさに色彩の爆発である:
有名なサルヴィアーティのガラス工房で作られたガラスの彫像を乗せたこの2つのドームは、印象的な視覚的スペクタクルを提供する。
太陽や公共の照明に照らされると、キオスクは千の光できらめく。地下鉄駅構内では、金箔タイル、ガラスビーズ、公共ベンチが魅惑的な雰囲気をさらに盛り上げる。
こうしてパレ・ロワイヤル-ルーヴル美術館駅は、単なる乗り換えの場所ではなくなる。それは、子供の目を通して世界を見ることへの誘いであり、私たちの日常生活を彩る喜びの祭典なのだ。地下鉄の「パレ・ロワイヤル」出口は、新地下鉄の入り口を設計した20世紀初頭を代表する建築家、エクトール・ギマールのアール・ヌーヴォーのアラベスクと呼応している。
パリの地下鉄の驚異、そのディテールをぜひご覧ください。
1964年生まれのジャン=ミシェル・オトニエルは、詩的で壮大な作品で知られるアーティスト。彼は、"Paysage Amoureux"(1997年)、"Le Collier Infini"(1998年)、"La Fontaine du Plaisir et des Larmes"(2001年)、"Necklace of Paradise"(2002年)、"Pluie d'Or"(2002年)、"Le Bateau de Larmes"(2004年)、"La Couronne des Cœurs Renversés"、"Le Mât des Utopistes"(2004年)など、巨大なネックレスや繊細な作品を数多く発表している。キオスク・デ・ノクタンビュールは元々「L'Impertinente」という愛称で呼ばれていた。
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