2024年パリオリンピックの開会式が近づいてきた。初めてスタジアムではなく、首都のまさに中心部で開催されるこのセレモニーは、世界でもユニークなものになることが約束されている。ここで、史上最高にクレイジーなオリンピックの開会式を振り返ってみよう。
来る2024年パリ・オリンピックの 開会式は 、トマ・ジョリーの指揮のもと、フランスとその多様性を称え、3時間30分以上に及ぶ息をのむようなスペクタクルになることが約束されている。ノートルダム寺院、ルーブル美術館、オルセー美術館、セーヌ川など、パリの象徴的なランドマークがこの壮大なイベントの舞台となる。
参加国を代表する6,000人から7,000人のアスリートたちが、85隻のボートに乗って、それぞれの代表団のカラーで装飾されたパレードを行い、アウステルリッツ橋からエッフェル塔までセーヌ川を横断する。3,000人のダンサー、ミュージシャン、俳優が 12のサプライズ演出を通してこの特別なスペクタクルに参加し、多様性と世界的な団結を祝福する。天候に 恵まれれば、セーヌ川での特別なイベントが目前に迫っている。
ダンス、有名歌手、水上ショー、航空ショー......何でもござれ。世界中のオリンピックの歴史を彩ってきたさまざまなセレモニーを振り返るチャンスだ。
史上最もクレイジーな開会式とは?
- 北京2008:間違いなくオリンピック史上最も華やかなセレモニーのひとつである。名監督チャン・イーモウの指揮のもと、「鳥の巣」として知られる北京の国家体育場では、1万5000人以上の参加者による息をのむようなパフォーマンスが繰り広げられた。セレモニーでは、中国の伝統文化の要素と現代のテクノロジーが融合し、前例のない映像スペクタクルが生み出された。
- ロンドン2012:ダニー・ボイル監督が指揮を執ったロンドン大会の開会式は、英国文化への真の賛辞となった。イギリスの田園風景の再現から、Mr.ビーンの登場、パラシュートでエリザベス女王をエスコートするジェームズ・ボンドのパロディに至るまで、すべての部分でサプライズがあった。セレモニーでは、国民保健サービス(NHS)や英国文学のヒーローたちへの感動的な賛辞も贈られた。
- 1992年バルセロナ:オリンピックの炎に火を灯すアーチェリーの見事な炎のおかげで、この式典は忘れがたい印象を残した。モンジュイック競技場は、カタルーニャの歴史と文化にスポットを当てた演劇的なパフォーマンスと、フレディ・マーキュリーとモンセラ・カバジェが歌う「バルセロナ」の音楽で盛り上がった。
- アトランタ1996:演出面ではそれほど派手ではなかったが、モハメド・アリが出席したおかげで、アトランタのセレモニーは忘れがたいものとなった。パーキンソン病と闘いながらオリンピックの炎に点火した伝説の元ボクシング選手は、感動と象徴に満ちた瞬間だった。
- 2000年シドニー大会: シドニー大会は、オーストラリアの文化的多様性を祝うセレモニーで幕を開けた。伝統的なボートの船団、先住民のダンサー、そしてオーストラリアの馬術選手ニッキー・ウェブスターがスタジアムの上空を浮遊する壮大な演出が行われた。
- アテネ2004: オリンピックの原点に立ち返ったアテネのセレモニーでは、印象的な芸術的パフォーマンスを通じて、古代ギリシャの歴史が紹介された。ギリシャのヨットチャンピオン、ニコラオス・カクラマナキスによるオリンピックの炎の点火と、選手たちの華やかなパレードは、このイベントのハイライトだった。
- リオ2016:予算は控えめだったが、リオはブラジル文化を祝うカラフルで活気あふれるセレモニーで感動を与えた。国別対抗パレードはサンバとボサノバに彩られ、モデルのジゼル・ブンチェンは「イパネマの娘」に合わせて行進し、忘れがたい姿を見せた。また、セレモニーでは、エコロジー的な言説が展開され、持続可能性が強調された。
これらの開会式の創造性と輝きは永遠の印象を残し、全世界を魅了することでオリンピックのレガシーに貢献する。2024年パリ大会の開会式も歴史に残ることは間違いない。6月26日(金 )、現地で、あるいはテレビの前でお会いしましょう!