パリの民間信仰を発見する

発行元 Rizhlaine de Sortiraparis · 写真: My de Sortiraparis · 掲載日 2022年11月2日午前07時50
貞節を約束する泉、願いを叶える墓、邪悪な岩......。パリはまた、その歴史に名を残す民間信仰や都市伝説に彩られた首都でもある。その中でも特に驚くべきものをいくつかご紹介しよう。

パリには人々を魅了するものがたくさんある。その美しい遺産だけでなく、首都には 神秘的な一面もある信じる信じないは別として、それらは首都に神秘的な一面を与え、その歴史をより豊かなものにしている。では、光の都を象徴する 俗信や 都市伝説にはどのようなものがあるのだろうか。

願いを叶える墓

ペール・ラシェーズ墓地にある花でいっぱいの墓は、普通のものではありません。第44区画にある奇妙なドルメンで、その下にはアラン・カルデックの胸像がある。スピリチュアリズムの創始者として、また『精霊の書』の著者として知られる彼は、その死後、広く伝説の対象となっている。

生前、アラン・カーデックは、自分の墓を見下ろす胸像の首筋に手を置いて願い事をし、それが叶ったら花を持って帰ってくるという奇妙な教えを明かしたと言われている。現在でも、この墓は周りの墓よりもずっと花が多い。そのため、この信仰は生き続けており、現在では石の裏側に、訪問者が自分で実験を試みるのを思いとどまらせるための免責事項が表示されている。

信仰の泉

ある意味、伝説の中の伝説だ。パリのモンマルトル近郊に、パートナーの貞節を保証するという 珍しい噴水がある。噴水はシュザンヌ・ビュイッソン 広場に あり、両手で頭を抱えている男性が描かれている これはパリの初代司教サン・ドニである。

伝説によると、処刑された後、彼は自分の首を担いで6キロ歩き、その首を女性に託し、現在のサン・ドニ大聖堂のある場所で倒れたという。また、司教はモンマルトルに立ち寄り、この泉で顔を洗ったとも言われている。 サン・ドニのイメージは1940年代初頭に遡るが、 泉の起源はもっと昔に遡ると考えられている。 フォンテーヌ・サン・ドニで水を飲んだ若い娘は、夫に忠実で ある」という言い伝えがある。

豊穣を授ける涅槃像

ペール・ラシェーズに戻る。今度は ヴィクトル・ノワールの墓を探しに92区へ向かう。ヴィクトル・ノワールという名前は、あなたには何の意味もなさないかもしれないが、今日まで根強く残っている俗信の中心人物である。1870年、ピエール=ナポレオン・ボナパルト公によって射殺された、当時21歳の若きジャーナリストを描いたものだ。

さて、この涅槃像をよく見てみよう。ブロンズの唇、靴の先、そして股間。この彫像を制作した 彫刻家ジュール・ダルーはヴィクトル・ノワールを逞しく描いたのだろう。1960年代以降、この墓のある部分に触れたり、あるいはまたがったりすると、妊娠しにくい女性が妊娠しやすくなるという伝説が広まった。涅槃像に擦れた跡が残っていることからも、この信仰がいかに大きな希望を生んだかがわかる。

邪悪な岩

絵のように美しいモンマルトル地区には、不思議な岩がある。魔女の岩として知られている。この奇妙な岩は、多くの伝説の対象となっており、一般的には、近くに住んでいた魔女と関連付けられている。ある者は呪われていると非難し、またある者はより有益な徳があるとする。この岩が実は隕石だという説は、首都中に広まったほどだ。

実際には、使われなくなった噴水である。この岩が持つ可能性のある力については、あなたがこの岩を試すことは非常に難しいだろう。この岩を発見する最も簡単な方法は、モンマルトルの私邸を通り抜けることである。ただし、この通路への立ち入りが許可された場合は、近隣の平和と静寂を乱さないよう、慎重に行動してください。

謎めいた遺書

ペール・ラシェーズ墓地は、間違いなく多くの俗信の舞台である。今回の集合場所は19区。墓地を見下ろす4本の柱に囲まれた堂々たる霊廟に目を奪われる。ここは、 デミドフ伯爵夫人としても知られる エリザヴェータ・アレクサンドロヴナ・ストロガノヴァの終の棲家である。

伝説によると、デミドフ伯爵夫人は遺言の中で、365日366夜、霊廟で彼女を見守ることに同意した人に財産を遺贈すると述べたという。報酬は200万ルーブル。それだけでペール・ラシェーズ墓地に申し込みが殺到した。

実用的な情報
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