首都の通りを散歩していると、ときどき奇妙なディテールが目に留まることがある。幽霊塔の輪郭、ひときわ目立つ石壁、思いがけない場所にあるモールディングの残骸。 有名なフィリップ・オーギュストの壁の残骸に出くわすこともあるだろう。
17世紀末から、フィリップ・オーギュストのアンシャンテがパリを取り囲んでいた。この城壁は、歴史家に知られている中世の城壁としては2番目であり、正確な配置が判明している城壁の中では最古のものである。当時の パリの境界を画定したこの城壁は、知られている他の7つの城壁よりも多くの遺構を残している。首都を歩き慣れた人なら、知らず知らずのうちにそのいくつかを通り過ぎていることだろう!
では、フィリップ・オーギュストの壁の跡はどこにあるのだろうか? 最もわかりやすいのは、パリ1区のルーヴル通り11番から13番あたりだ。 マレ地区では、ジャルダン=サン=ポール運動場に、最も長い城壁の一部を見ることができる。長さ約60メートルのこの城壁の一部はよく保存されており、2つの塔を見ることもできる。ひとつは ジャルダン=サン=ポール通りにあり、もうひとつはシャルルマーニュ通りの角にあるモンゴメリの塔として知られている。
有名なロジエ通りからほど近い ロジエ=ジョゼフ・ミニェレ庭園では、塔の跡とその装飾を見ることができる。また、パリ市立信用金庫の中庭にある55-57番フラン=ブルジョワ通りの近くにも塔がある。これが ピエール・アルヴァール塔である。
ラテン地区では、パリの古い城壁の遺構を見ることができるだけでなく、それがパリの景観に与えた影響も見ることができる。クロヴィス通り1番地から5番地の間には、保存状態の良いフィリップ・オーギュスト城壁の遺構を見ることができるが、消えた城壁の代わりに、あるいはその近くに建てられたいくつかの狭い建物からは、その輪郭を見ることができる。サンジェルマン大通り7番地(bis du boulevard Saint-Germain)やトゥアン通り16番地(de la Rue Thouin)の前がそうだ。また、マザリーヌ駐車場のような他の遺構の位置にも驚くかもしれない。