シャンゼリゼ大通り25番地に、外観からは想像もつかないような魅力的な邸宅がある。ラ・パイヴァ」の愛称で親しまれたエステル・ラクマンの要望で建てられたこの私邸は 、1856年から1865年にかけて、放蕩に近い華麗で派手なスタイルで建てられ、1867年にはゴンクール兄弟から「尻のルーヴル」と呼ばれた!現在、この建物に立ち入ることができるのは、ガイド付きツアーとヘリテージ・デイ(文化遺産の日)のみである。私たちはそのひとつに参加し、この豪華絢爛な邸宅の内部を見学することができた。
このホテルの硫黄のような評判は、娼婦、宮廷女官、侯爵夫人、そして伯爵夫人と、パリの生活に大きな足跡を残したエステル・ラックマンの印象的な物語によるものだ!ロシアとポーランドに生まれた彼女は、1840年代にパリに到着し、テレーズという偽名を使って売春の世界に入った。ガイドツアーでは、このミステリアスで前衛的な女性、当時としては非常に自由で、伝説を絶やさなかった女性について知ることができる。
1852年、彼女はプロイセンの大富豪 ギド・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 伯爵の妻となり、1100万フランでこの「パイヴァの館」を建てさせた。その間、彼女は多くの金持ちの恋人を持ち、社交界の出世街道を駆け上がった。建築家ピエール・マンギャンによって第二帝政様式で装飾されたこのホテルは、貴重なアルジェリア産オニキスで作られた大階段、ムーア風の浴室、冬の庭園、巨大な暖炉、女性の身体をモチーフにした数々のエロティックな 彫刻や絵画が自慢である。
伯爵夫人自身もモデルとしてヌードを披露したと言われている! 伯爵夫人はここで最も有名なパーティーを開き、人々はシャンパンを飲むだけではなかった。1980年に 歴史的建造 物に指定されたこの 類まれな遺産を紹介するため、訪問者に開放されている 。
所在地
オテル・ド・ラ・パイヴァ
25 Avenue des Champs-Élysées
75008 Paris 8
料金表
€25
公式サイト
www.desmotsetdesarts.com