アルジャントゥイユにある画家の生涯を紹介する美術館「クロード・モネの印象派の家

印象派の画家クロード・モネについて、ノルマンディーの端、ジヴェルニーまで行かずにもっと知りたいなら、アルジャントゥイユに2022年にオープンするクロード・モネ印象派美術館へ行こう。1874年から1878年にかけてモネが多くの傑作を制作した家の内部を、入念にデザインされた舞台装置で 臨場感たっぷりに体験できる。

周囲の田園風景に触発されたクロード・モネは、セーヌ河岸、レーシングヨット、鉄橋、そしてまだ都市が到来していない自然の断片など、産業革命などをテーマに、ここで159枚の絵を描いた。モネ一家が移り住んだ当時はまだ開通したばかりの駅に家が近かったため、モネはパリへ簡単に出かけることができた。この建物を購入し、改修したアルジャントゥイユの町は、画家の生活を身近に感じることができるよう、本物そっくりに保存することにこだわった。

ツアーでは、アンティークの床と、とりわけほぼオリジナルの家具を備えた小部屋で構成された家の2階を見学する！実際、往時の雰囲気を再現するために、食器棚、オイルランプ、壁紙までもが慎重に選ばれ、19世紀の質素な室内が再現されている。家の最上階には、モネがセーヌ川を描いたアトリエ・ボートが再現されており、モネと一緒にオリジナル・クルーズを楽しむこともできる。

大人から子供まで楽しめるように、 実物大の宝探しを通じて、画家の印象派の世界に浸ることができる。特に1階では、緑に囲まれた環境の中で、好奇心を満たし、過去にタイムスリップすることができる。かつては大きな冬の庭があり、モネは芸術的な思索にふけることができた。時間の経過とともに消えてしまった要素もあるが、この邸宅は革新的な技術を駆使して歴史に命を吹き込んでいる。多数のだまし絵やバーチャルな窓が組み合わされ、画家の作品を投影している。