セルヌスキ美術館は 今秋、回顧展「Retour d'Asie - Henri Cernuschi, un collectionneur au temps du japonisme」を開催する予定で、 9月26日から2023年12月17日まで、同美術館の絵画展示室で写真インスタレーションを無料公開する。
Felice Beato and Japan, photographs from the Cernuschi(フェリーチェ・ベアトと日本、チェルヌスキ・コレクションからの写真 )」と名付けられたこの展覧会では、チェルヌスキ・コレクションの中から フェリーチェ・ベアト(1832-1909)が撮影した日本の写真が展示される。
1832年に生まれ1909年に亡くなったイタリア人写真家フェリーチェ・ベアトは、イギリスに帰化し、戦争写真でよく知られている。1863年、フェリーチェ・ベアトは横浜で画家のシャルル・ウィルグマンと出会う。彼とともに日本初の写真スタジオを設立した。それ以来、ベアトは何度も江戸を訪れ、1864年には下関遠征に参加した。
彼のキャリアが本格的にスタートしたのは1866年11月26日のことだった。横浜の大部分が火事で焼失し、フェリーチェ・ベアトはアトリエとネガを失った。しかし、写真家は臆することなく、その後2年かけてコレクションを再建した。
本展では、フェリーチェ・ベアトが撮影した チェルヌスキ・コレクションの写真を展示する。1871年、アンリ・セルヌスキ(1821-1896)は友人のテオドール・デュレ(1838-1927)とアジアへの大旅行をした。彼らの旅の最初の目的地は?日本である。この旅でアンリ・セルヌスキが持ち帰ったとされるのが、フェリーチェ・ベアトが1868年に売りに出した2冊のアルバムから撮影したこれらの写真である。前者には日本人のポートレートが、後者には当時の日本の様々な風景や名所が収められている。
この無料インスタレーションと フェリーチェ・ベアトの写真によって、パリの美術館はセルヌスキとデュレの足跡をたどり、横浜から江戸を経て、京東、大坂へと日本を訪れることになる。
「19世紀のアルバメン紙で撮影された写真は、長時間光にさらされると黄ばんだり色あせたりしてしまうため、当館が所蔵する写真の複製を展示しています」と文化施設はプレスリリースで述べている。
9月26日から2023年12月17 日まで、パリのセルヌスキ美術館 ( )で無料展覧会「フェリーチェ・ベアトと日本、セルヌスキ・コレクションからの写真」をご覧ください。
開催日および開催時間
から 2023年9月26日 へ 2023年12月17日
所在地
チェルヌスキ博物館
7 Avenue Velasquez
75008 Paris 8
料金表
無料
公式サイト
www.cernuschi.paris.fr
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セルヌスキ美術館絵画館14室 常設コレクション入場無料