ジャマイカ生まれの彫刻家・ビデオアーティストのアキーム・スミスが、10月18日から2023年11月20日まで、ラファイエット・アンティシペーションの明るいホールで新作展「One Last Cry」を開催する。ラファイエット・アンティシペーションズでの芸術的レジデンスの成果であるこの芸術的プロジェクトは、1980年代から2000年までのジャマイカのダンスホール文化の中心へと私たちを誘う。この大衆的なムーブメントは、機関のアーカイブからはほとんど省かれてきたが、スミスはアマチュアの写真やビデオのコレクションを増やすことで、長年にわたって不滅のものとすることができた。
展覧会の中心にある「Dovecote」は、溶接された金属製の装飾的な扉に縁取られた一本のビデオである。ジャマイカでは家庭内の犯罪から身を守るため、また富の象徴として使われているこの門が、ビデオ作品を囲んでいる。カメラは謎めいた表情の女性に焦点を当て、スパニッシュ・タウンにあるドブコート記念公園へのオマージュを捧げている。スミスは、自身のアーカイブから発掘した葬儀の音声コラージュを通して記憶を呼び起こしながら、感情の曖昧さと戯れている。同展のキュレーター、レベッカ・ラマーシュ=ヴァデルは、スミスがダンスホール文化におけるアイデンティティに疑問を投げかけながら、その態度がとらえどころのない女性を描くことを選択した点に注目する。
さらに、ラファイエット・アンティシペーションズでは、スミスが滞在中に制作した新しい彫刻を展示している。ノスタルジアに満ちたこれらの骨壷は、いずれもダンスホールの重要な瞬間を讃え、過ぎ去った時代の熱気を捉えている。アーティストが指摘するように、これらの歴史的な遺物と他の現代的なオブジェを並べることで、アーカイブは「祝祭に根ざしたコミュニティの生きた探求」へと変貌する。
開催日および開催時間
から 2023年10月18日 へ 2023年11月20日
所在地
ラファイエットへの期待
9 Rue du Plâtre
75004 Paris 4
アクセス
地下鉄1・11号線「オテル・ド・ヴィル」駅、11号線「ランビュトー」駅
料金表
無料
公式サイト
www.lafayetteanticipations.com
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月曜、水曜、金曜、土曜、日曜は11時から19時まで営業。木曜は21時まで深夜営業。