樹木と自然、新たな芸術の形、献身的な作品...。ヴェルサイユのエスパス・リショーでは、2024年10月25日から2025年1月26日まで、アーティストのデュイ・アイン・ニャン・ドゥックによる「Les Cimes de l'Asphalte」展を開催します。この展覧会では、都市環境における植物の位置づけを問う一連のインスタレーションや作品を通して、樹木と私たちの関係を探求し、樹木の記憶や私たちと樹木とのつながりを探ります。
展覧会は、南側のギャラリーに吊るされた木染めのキャンバスのシリーズ、インスタレーション「Hissons les frondaisons」から始まる。これらのキャンバスは自然の痕跡を反映し、植物の染料を通して樹木の記憶を捉えている。デュイ・アイン・ニャン・ドゥックは、カタバミ、サクラ、クルミなど、それぞれの木がその色や質感を通して物語を語るようなプロセスを用いている。採取時には常に枯れている木は、作品制作に使われるだけでなく、そのエッセンス全体が染料や絵具の顔料として使用される。
エスパス・リショーのドームの下に設置された大規模なインスタレーションは、"Les cimes de l'asphalte"と題され、祝祭のシンボルでありながら、祝祭のシーズンが終わると廃棄物となってしまうモミの木の運命を想起させる。丹念に彫られた9メートルの木は、伝統の循環と現代社会における木の変容を物語っている。
この展覧会では、アーティストの作品制作をずっと追い続けてきた写真家、クレマンス・ダノン=ボワローの作品も展示され、もうひとつの大作である、コンクリートの上に置かれたモミの木を表現した「レジノタイプ」(銀塩を使わず、木の樹脂から作られたシアノタイプ)は、「アスファルトの詩」と共鳴し、クリスマスが終わると舗道に放置されるクリスマスツリーと響き合う。
ヴェルサイユで必見の展覧会!
開催日および開催時間
から 2024年10月25日 へ 2025年1月26日
所在地
エスパス・リショー
78 Boulevard de la Reine
78000 Versailles
アクセス
ヴェルサイユ・シャンティエ駅
料金表
無料
公式サイト
www.versailles.fr
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水曜から金曜は12時から19時まで、週末は10時から19時まで営業。祝日は休業。