レストラン・ノリエタ：パリにいながらにしてプロヴァンスの空気を味わう

ヴィテ・ヴィテ・ヴィテ・ヴィテ・ヴィテ......パリのライフスタイルを要約するとこうなる。不思議の国のアリスに出てくる白ウサギのように、私たちは猛スピードで過ぎ去っていくような時間を追いかけている。だから、首都のペースについていくには、時計の針が止まっている世界へ連れて行ってくれる脇道を知っておくといい。

首都の10区にあるレストラン「ノリエタ」は、そんなエキゾチックな隠れ家のひとつである。一年中、レモンの木陰で美味しい食事が楽しめるプロヴァンスの窓だ。温かく迎えられ、旧友のように扱われ、光の都の喧騒が遠く感じられることだろう。幸せのレシピはシンプルだ。おいしい料理、安い値段、そして分かち合うことへの愛。

そう、この 風変わりな居酒屋では、南仏ならではの新鮮な食材を使った季節の料理を楽しむことができるのだ。前菜には、パリッとジューシーなスクリンに、同じくパリッとしたひよこ豆、野菜のピクルス、ザータル風味のヨーグルトを添えたサラダで味覚をリフレッシュ。

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メインディッシュの自家製ラザニア・ボロネーズはボリューム満点で美味。そのジューシーな野菜が口の中で太陽のような風味を爆発させ、ギリシャへのオマージュであるカラマタオリーブがトッピングされている。今回の訪問では、繊細な真珠のような、とろけるような果肉を堪能できた。

あとはこのランチを甘いもので締めくくるだけだ。せっかくレモンの木陰にいるのだからと、フランス人が大好きなレモンメレンゲパイに舌鼓を打った。元気とほのかな酸味、そしてたくさんのおいしさ。パリとプロバンスの間に立ち寄ったこの店のおいしい締めくくりだ。

特に、前菜からデザートまで完璧に満腹にさせてくれる料理のバランスの良さと、コストパフォーマンスを高く評価した。また来よう！