月は地球に寄り添う神秘の衛星として、科学者だけでなく一般の人々をも魅了し続けている。2024年11月9日午後2時から真夜中まで、パリ・シテ大学のパリ地球物理学研究所(Institut de Physique du Globe de Paris )がその扉を開き、講演、展示、映画上映、オーケストラの演奏など、この天体に関するあらゆることを知る機会を提供する。法学から遺伝学まで幅広い分野の愛好家が集い、月を探検する、誰でも無料で参加できる一日だ。
月の地震計、隕石、月の岩石の縮尺模型の展示、天文愛好家のための望遠鏡による遠隔観測、月の地政学、地震学、民族学に関する講演会、若い来場者向けの特別イベントなど、あらゆる角度から月を探求する。
見逃せないのは、ジョルジュ・メリエスが1902年に製作した、映画史上初のSF映画 「Voyage dans la Lune」の上映である。監督の曾孫であるアンヌ=マリー・マルテ=ケヴランによる解説付きで、フィロガイヤ・オーケストラによる音楽演奏も予定されている。