エッフェル塔に続くパリのもうひとつのシンボル、凱旋門は歴史に彩られた建物である。世界で最も美しい大通り 」の入り口となるモニュメントである凱旋門は、1806年2月18日、ナポレオン1世の発案により、勝利した兵士とフランス軍の栄光を称える記念碑の建設を命じる勅令が出された。
この記念碑は当初、バスティーユとフォーブル・サン・アントワーヌ周辺に建てられる予定だったが、当時の内務大臣シャンパニーの提案により、最終的にエトワール広場に移された。工事はルイ=フィリップ治世下の1836年に完成した。現在は、無名兵士の墓と、戦没者追悼のシンボルである 「永遠の炎」が納められている。この炎は毎日午後6時に再点火され、常に感動的な瞬間を目撃することができる。
高さ49.54m、幅44.82m、奥行き22.21mのアーチは、パリ8区のシャンゼリゼ通りにある印象的な光景だ。内部は建物の歴史を語るいくつかの部屋と284段の階段で構成されており、観光客や360度の眺望を楽しむファンが訪れるモニュメントである。グラン・アルメ通り、シャンゼリゼ通り、グラン・パレ、ルーブル美術館、そしてサクレ・クール寺院、モンパルナス通り、エッフェル塔 ......。景色以上に、長く、特に疲れ果てた上り坂を登りきった後の、当然のご褒美だ。