パリからすぐのイヴリーヌ県にあるヴェルサイユ宮殿は、この地方で最も多くの観光客が訪れる観光名所のひとつである。毎年、700万人を下らない観光客が、鏡の回廊や庭園を歴史の一部を求めて散策する。
63,000平方メートルを超える敷地を2,300の部屋に分け、そのうち1,000の部屋を見学者に開放、93ヘクタールの庭園を含む815ヘクタールの公園...。
ルイ13世の治世下の1623年に建設が開始され、当初は、広場恐怖症に悩む王が好んで滞在した小さな狩猟小屋であった。1631年、技師であり建築家であったフィリベール・ル・ロワの指揮の下、大規模な増築工事が開始されるまで、国王は何年にもわたり周囲の区画を買い占めていった。1643年、国王は4歳の息子に後を託して死去したが、息子は統治することができず、ヴェルサイユ宮殿は王宮ではなくなってしまった。ルイ14世がヴェルサイユ宮殿に戻るには18年の歳月を要した。
歴史上、ルイ14世とヴェルサイユ宮殿は、切っても切り離せないほど密接な関係にある。ルイ14世は、今日のヴェルサイユ宮殿を築き上げ、小さな狩猟小屋であったこの城を、庭園での素晴らしい娯楽を備えた歓楽の居城へと変貌させ、世界中にその名を知らしめたのである。この城はまた、1682年以降、宮廷や政府の主要な居城となった。
国王の死後、後継者のルイ15世はヴェルサイユ宮殿を捨ててヴァンセンヌ宮殿に移り住み、ルイ16世が政権を握るまで、宮殿はかつての輝きを取り戻さなかった。今日、この城はフランスの歴史を祝うとともに、グランド・オーや 当時の衣装をまとった舞踏会などの伝統を守り続けている。
知っておくとよいこと:王妃マリー・アントワネットは、ヴェルサイユ宮殿の敷地内に自分の村「王妃の村」を持っていた。1783年に建てられた田舎風のこの村は、王の妻が宮廷生活の厳しさから逃れ、エネルギーを充電する機会を与えるために設計された。王妃の館は改装され、現在は再び訪問者に開放されている。
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所在地
ヴェルサイユ宮殿
Place d'Armes
78000 Versailles
料金表
Billet Château : €18
公式サイト
www.chateauversailles.fr
詳細はこちら
火曜日から日曜日、午前9時から午後6時30分まで開館。EU圏在住の26歳以下は無料。