フランスには合計11の祝祭日(宗教的および市民的)がある。その中には、毎年 8月15日に行われる聖母被昇天も含まれる。これは、復活祭から40日目に祝われる昇天祭と混同してはならない。
8月15日は、1年に1日 祝日が増えるということで、多くの人が8月15日を喜ぶ一方で、何よりもまず宗教的なお祭りであることを忘れてはいけない人もいる。毎年8月15日は、キリスト教徒がイエスの母マリアの昇天を記念する日である。カトリックの信仰によれば、聖母マリアは死後、身も心も「天に召された」とされている。
8月15日は祝日であり、信者はこの祭日を祝うだけでなく、共に分かち合い祈るために集まる機会でもある。では、なぜ8月15日が祝日な のだろうか?その起源は、アンリ4世とマリー・ド・メディシスの息子であるルイ13世(1610年~1643年)の治世に遡る。妻アンヌ・ドートリッシュとの間に跡継ぎがなかなかできなかった王は、聖母マリアに祈りを捧げるようになった。8月15日には小教区で行列が組まれた。1638年、奇跡的にルイ14世となる小さなルイがこの世に誕生した。ルイ13世は、 8月15日を聖母マリアを称えるマリア祭とすることを決定した。
8月15日は、もともと1806年から1813年までフランスの 銀行休業日に選ばれていたため、より重要な日であった。最終的に、7月14日は1880年に銀行休業日となり、8月15日は祝日となった。聖母被昇天という言葉は、1950年に教皇ピオ12世が聖母被昇天の教義を公式なものとすることを決定するまで登場しなかった。