「パリ50°」は、首都パリが2023年10月13日(金)に開始する危機管理演習の名称である。地球温暖化と熱波に直面したパリ市は、今後数年でその数と激しさを増すであろう熱波に備え、自らの手で可能な限りの準備をすることを決定した。その方法とは?首都が50度近い気温に耐えられるかどうか、本格的なシミュレーションを行うのだ。
具体的には、 13区と19区の2つの区がこの危機対策訓練に参加する。BFM Paris Île-de-Franceの取材に対し、レジリエンス担当のペネロペ・コミテス副市長は、この目的は「これまで発生したことのない熱波現象をテストすることであり、その期間ははるかに長く、これまで直面したことのない50℃のレベルまで上昇する」と説明した。
自治体のツールや組織がこのような現象に対処できるかどうかを見るだけでなく、このシミュレーションによって「住民が一丸となってどのように対処するか」を見ることができるはずだ。パリ市議会がフランス・ブルー・パリに語ったところによると、この危機管理演習の目的は、「危機管理演習の準備と展開において、パリ市民を完全なプレーヤーにすることであり、ロールプレイや状況設定を通じて、現場で集団的に対処する能力を試し、強化すること」である。
これは 世界初の試みで、住民、高齢者、小中学校のクラス、パリ警察、市民保護団体、ネットワーク事業者、パリ消防団が参加する。10月17日には、パリ市危機管理室で卓上危機対策演習が行われる。
訓練期間中、関係地域の交通が混乱する可能性があるため、 ドナウ河岸およびランジス広場はできるだけ避けてください。