2003年の熱波や、最近では水銀が42.6℃まで上昇したこの灼熱の夏を、今でも覚えている人は多いのではないでしょうか。あれは2019年7月25日のことだった。2022年7月にも、首都で気温が40.5℃まで上昇した。これは、2019年に記録したものに 次いで、パリで 過去2番目に高い気温を記録した。
残念ながら、事態はこれ以上良くなることはないでしょう。 地球温暖化の影響で、年々暑さはさらに厳しくなり、空気が吸えなくなることが多い都市部にも少しずつ影響が出そうです。
ル・ポワンの同僚が伝えたランセット・プラネット・ヘルス誌の研究発表は、今後数年間、パリジャンたちをさらにエコに向かわせるかもしれません。極端な気温(寒さと暑さ)の期間中の超過死亡率によって主要都市を比較したこの研究によると、パリは 熱波の場合、ヨーロッパで最も死亡率の高い都市です。
2000年1月1日から2019年12月12日までの間に、ヨーロッパ30カ国の合計854の都市と都市部を綿密に分析した。調査によると、現在では寒さが暑さを上回る死者を出しています。この20年間で、凍てつくような気温は、この欧州30カ国で年間平均203,620人の死亡の原因となっています。一方、熱波は、年間平均で20,173人の死因となっています。
しかし、気候変動により、この数字は変化する可能性があります。そして、 熱波が発生した場合、パリはヨーロッパで最も熱で死亡するリスクの高い都市となる。 "熱中症による死亡の相対リスクが最も高い都市はパリである"と、The Lancet Planet Healthに掲載された研究結果は書かれています。
20ミニッツの取材に応じた、研究の主執筆者でロンドン大学衛生熱帯医学大学院の研究者、 ピエール・マッセロ氏によると、 「植生がなく、またタールや材料の色が非常に濃い」ことが、大都市におけるこのリスクを際立たせているという。
このような状況に直面した首都は、BFMパリによると、既存の寒冷地対策に基づく「暑熱対策」に取り組んでいる。
パリ市のウェブサイトにあるように、このような熱波は、今後ますます定期的に首都で繰り返される可能性が高い。Météo Franceの専門家によると、「熱波は年間平均1回ではなく、10回から25回になる」そうです。さらに、「平均気温は+2℃から+4℃上昇する可能性がある」とパリ気候局は警告しています。そこでパリ市は、「パリ50°」と題した危機管理演習を今秋から開始する予定です。