シャンゼリゼ 通りにあるこの歴史的建造物が、再投資されようとしている。かつてのシトロエンC42は、自動車メーカーの国際的なショーケースであり、シャンゼリゼ通りをドライブしていても見逃せないユニークなファサードを持っている。
ちなみに、シトロエンがシャンゼリゼを目指したのは1984年のこと。1984年、ショールームはヒポポタマスのチェーン店(ヒポ・シトロエン)に取って代わられた。2021年、ブランドはショールームとしての本来の機能に戻すことを決定。2002年、若手建築家のマニュエル・ゴートランが、シトロエンが主催したコンペで優勝し、かつての威光を取り戻した。2007年に完成した多層階の建物は、シトロエンのロゴの形を模したガラスのファサードが特徴で、大通りから展示車を眺めることができる。
それからわずか10年後、シトロエンはマーケティング政策上の理由から大通りから撤退することを決定し、建物は空っぽのまま何年も放置されることになった。その象徴的なファサードを持つこの建物を、ブランドが自分たちのものにするのは困難だった。
しかし、今は新しいものがある。しばらく改装中だったC42に広告ファサードが設置され、この春、サロモン百貨店がオープンすることが発表されたのだ。このフランスブランドがパリにオープンするのはこれで3店舗目。
パリ・オリンピックの開幕を目前に控えた今、展示されるのはスポーツとレジャー用品だ。洋服やトレーナーなどのアクセサリーが、もうすぐあなたを待っている。
世界で最も美しい大通りでは、変化のワルツが続いている。ディズニーストアはリーバイスに、アバクロはレストランチェーンに、フナックは 今年いっぱいで閉店すると発表し、映画館は廃業し、オテル・ヴィトンは撤退する。パリで最も美しい大通りが変貌を遂げるのは、まだ見納めではないのだ......。