2014年の監督週間での『カンボジア2099』 、2016年の批評家週間での長編処女作『Diamond Island』に続き、 カンボジア系フランス人監督ダヴィ・チュウは今年、カンヌ国際映画祭の ある視点部門に出品された新作『Return to Seoul』でカンヌに戻ってきた。
この映画は、偶然か運命のいたずらか、日本行きの飛行機が欠航となり、初めて祖国韓国に戻った25歳のフレディの物語である。そこで彼は、見知らぬ国で 自分の出自を探し求め 、両親との再会を含む探求を始める。
実際、1953年の朝鮮戦争 終結時には、20万人近い韓国の子供たちが国際養子縁組に出された。 しかしデイヴィ・チョウは、養子縁組センターを通して、実の親との面会や拒否につながる要請書からその後のフォローアップまで、この完璧に区切られた旅を、決して自己満足に陥ることなく、深い感動を与える映画に 仕上げることに成功している。
映画初出演のパク・チミンは、ほとんどすべてのショットで魅力的 で存在感があり、その 正確さと激しさには息をのむ。言葉にならない言葉や秘密に満ちた沈黙や、時に真の怒りをたたえ、時に大きな弱さをたたえた厳しい表情でさえも。
過剰とノイローゼ、疑問と恐怖に満ちた彼女は、焼酎がホンサンソ風に流れる冒頭のシーンで、私たちをレストランに連れて行く、 ダヴィ・チョウがパーティと肉体の熱狂を熱情と耽美主義で撮影し、私たちが大事な日、つまりパク・チャヌクによく登場するオ・グァンロク演じる彼女の実父との初対面を待つ間にも、過剰が日課となっている
リターン・トゥ・ソウル』は、長い間私たちの心に残るであろう注目すべき映画のひとつである。間違いなく、2022年カンヌ国際映画祭のお気に入りの 1本だ。
2023年1月25日公開
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