2010年以来、クィア・パームは カンヌ国際映画祭の期間中、独立審査員によって「LGBT+またはフェミニズムをテーマまたはキャラクターとして扱い、ジェンダー規範に挑戦する」作品に授与されている。
ベルギー人監督 ルーカス・ドント(『ガール、クローズ』)が審査委員長を務める今年の審査員には、アーティスト、女優、ドラッグクイーンのパロマ、イギリス系パレスチナ人ジャーナリストで映画監督のジャド・サルフィティ、ブラジル人監督のジュリアナ・ロハス、フランス人監督の ソフィー・ルトゥールヌールが名を連ねた。
アンドレア・アーノルド監督の『Bird』、ジャック・オーディアール監督の『Emilia Perez』、クリストフ・オノレ監督の『Marcello Mio』、マルセロ・カエターノ監督の『Baby』、カロリーヌ・ポッジ監督とジョナサン・ヴィネル監督の『Eat theNight』、ノエミー・メルラン監督の『Les Femmes au Balcon』、アラン・ギロディ監督の『Miséricorde』など、長編・短編を問わず、全部門で合計23作品が クィア賞の候補となった。
クィア・パーム2024の総合優勝は、エマニュエル・パルヴ監督の『世界の果てまで3キロ』に他ならない。この作品は、本人の知らないうちに同性愛が明らかになり、ルーマニアの田舎にある小さな村の人々から排斥されるルーマニア人青年の物語である。オフィシャル・コンペティションでは、現在もパルムドールの候補に挙がっている。
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