チーズがお好きなら、 イル・ド・フランス地方を旅する際にぜひ訪れていただきたい スポットがある。 セーヌ=エ=マルヌ県のジュアール(Jouarre)に向かい、ガノ(Ganot)チーズ酪農場を発見しよう。緑色の雨戸がついた白い建物が目を引く。心地よい中庭には、花でいっぱいの古い牛乳瓶があり、数羽のツバメが飛び回り、訪問者を歓迎してくれる。
1895年に建てられたガノー・チーズ酪農場は、 農家製ブリーチーズ、すなわち単一の牛群によって生産されるチーズを 熟成させる、現存する数少ない 家屋のひとつである。いくら探しても牛はいない。「私たちは農家ではなく、職人です。ブリアール地方の農場からチーズを集め、私たちのセラーで熟成させています」と、イザベル・ヘディンは説明する。
このチーズ工房では、 市場見学やその場で製品を販売するだけでなく、見学や試食も行っている。チーズ製造にまつわる古い品々や道具が展示された小さな博物館を見学し、短編映画を上映した後、従業員の一人が教えてくれた「夏でも冬でも8度」という熟成トンネルに向かう。伝統的な製法である木製の棚の上で、数種類のチーズが熟成を待っている。
もちろん、有機農法で作られた農家の ブリーも あれば、メラン、モー......。「ブリーはひとつのチーズではなく、いくつものチーズがあります!とイザベルは茶目っ気たっぷりに締めくくった。
所在地
ラ・フロマジェリー・ガノ
4 Rue Cécile Dumez
77640 Jouarre
料金表
€5 - €6.5
公式サイト
www.fromagerie-ganot.fr