クリシー広場は、10年以上前に始まった パリ 市議会による 歴史的広場の 整備キャンペーンではほとんど見落とされており、石畳の姉妹広場と比べても見劣りする。緑が少なく、クラクションを鳴らす車や排気ガスで常に渋滞しているこの広場には、喧騒から離れてリラックスできるテラスがない。
その郊外にあるレストランといえば、近所の小さなナゲットではなく、大手のレストランか、口数の多いウェイターがテーブルの上に放り投げる料理を味わう実体のないブラッスリーである。しかし、シラノのおかげで、このような陳腐な発言は過去のものとなった。
ロスタンの小説から抜け出したこの鼻の大きな主人公は、ビオ通りにあるビストロノミック・レストラン・バーに身を隠している。アール・ヌーヴォー様式の見事な金箔モザイク、まだら模様が美しい大きな鏡、堂々とした木と大理石のカウンター......。
これからは、若い女性はレースをしまい、若い男性は行儀よくすることを学ぶ。 独学で学んだ若いシェフ、シャルリーヌ・ヴァレは、ユーモアとアイデアにあふれ、ビストロ・スタイルの料理をモダンにアレンジしながらも、やり過ぎず、小悪魔的なボリュームと心地よさを併せ持つレシピで仕上げている。
ウフ・パルフェ、燻製ポテト・ムース、エルサレム・アーティチョークのクリスプ、レンズ豆のヴルーテ(後者はシェフに賄賂を渡してレシピを聞き出そうとした)、レモングラス風味の仔牛のブランケット、レーズンとアーモンドのハドック、クリスピーなポレンタとパルメザン・クリーム、タジアッシュ・オリーブ。
どれもとてもお手頃な価格だ。前菜、メイン、デザートで18ユーロ、前菜、メイン、デザートで22ユーロ。また、シラノではカウンターでさらに低価格を提供している:前菜/メインコース/デザート16.50ユーロ、前菜/メインコース/デザート20ユーロ。これに勝るものはない!
しかし夜は、メニューはまったく異なり、現在パリで習慣となっているように、多数の小皿料理をゲスト同士でシェアする。この小さな素敵なレストランは、ぜひお早めに!
所在地
ル・シラノ
3, Rue Biot
75017 Paris 17
公式サイト
www.lecyranoparis.com
Instagramのページ
@lecyranoparis



























