パリの散歩道やあちこちにある珍しい芸術作品がお好きなら、首都の17区へお出かけください。ここ、ジュール・ルナール広場に、15年以上前に記念碑的な塔が 建てられた。
高さ11メートル、重さ7トンもある、反射するステンレス鋼でできたこの巨大な彫刻は、細長いピラミッド型の構造をしている。少し後ろに下がって立つと、消防士の演習塔を思わせる。2008年1月7日にパリで開幕したこの珍しい作品には、まさにこの名前が付けられている。
ジュール・ルナール広場の再開発の一環としてパリ市の委託を受けたこの作品は、中国人アーティストの ワン・ドゥが勇敢な消防士へのオマージュとして制作した。 ワン・ドゥの 「エクササイズ・タワー 」は消防士のヘルメット風に磨き上げられている。だから、この印象的な彫刻がパリ消防隊の本部である有名なシャンペレ兵舎の真向かいに設置されたのは偶然ではない。
1956年生まれのヴィジュアル・アーティスト、ワン・ドゥは、彼が特に好きな素材であるステンレスを使った作品を選んだ。鏡のような効果を持つ ワン・ドゥの 「エクササイズ・タワー」は、消防署のファサード、周囲の建物の赤レンガ、太陽が顔を出したときの空の青さなど、周囲の環境も映し出す。
また、この17区での散策をもっと楽しみたい方は、マレショー大通りをシャンペレ門広場からほど近いオーギュスト・バランジ広場まで歩いてみてください。ここには珍しい彫刻がある!
珍しい:パリにあるインカの顔の形をしたこの彫刻は何?
パリでは、記念碑的な作品や珍しい作品さえある。首都の17区にあるインカの顔をかたどった彫刻がそうだ。それはいったい何なのか、どこにあるのか、誰が作ったのか?そのすべてをお伝えしよう。 [続きを読む]